森の高台で、木々の輝きと目覚め、星の瞬きと眠る。
那覇空港から車で75分ほど。恩納村の安富祖、亜熱帯の森が茂る高台に、そのホテルは佇んでいます。ジ・アッタテラス クラブタワーズ。ザ・ブセナテラスを手がけるザ・テラスホテルズが2005年に開いた、全室がクラブフロアで構成されたクラブシリーズのリゾートです。
客室はタワー74室にフォレスト・ヴィラ4室を加えた全78室、そのすべてが52㎡以上。館内の利用は13歳以上に限られ、森から東シナ海へ開かれたインフィニティプールも、プールサイドのライブラリーラウンジも、宿泊者だけの占有空間として守られています。
——海辺の喧騒から少し離れ、森の静けさのなかで自分に還る。そんな滞在を叶えてくれる一軒を、公式情報と滞在した人々の声をもとに、ひとつずつ紐解いていきます。
海辺ではなく森を選ぶ、という休み方

沖縄のリゾートは海に面していてこそ、と思い込んでいる方ほど、このホテルに驚かされます。恩納村の高台に建つここは、海を見下ろす森のなかにあります。波音の代わりに鳥の声があり、砂浜の代わりに亜熱帯の緑がある。海は眺めるものとして眼下に広がり、泳ぐ日にはビーチエリアへ降りていく。その距離感が、休息の質を変えます。
もうひとつの理由が、全館クラブフロアという設計です。全室が対象で、しかも13歳以上に限られたリゾートは沖縄でも希少です。午後のティータイム、夕暮れのアペリティフ、夜のナイトキャップ。滞在のすべての時間帯に静かな居場所が用意されていること。それが、海辺の大型リゾートとは違う理由でこの一軒を選ぶ人の、いちばんの決め手になっています。
那覇から北へ、森の道を上がった先に

那覇空港から国道58号線を北へ走り、恩納村の海沿いから森の高台へ折れて75分ほど、沖縄自動車道を使えば60分ほど。屋嘉インターチェンジを降りて国道58号線を北上すれば、15分ほどで安富祖の森に着きます。運転の負担を避けたい方には、期間限定で那覇空港発着の無料シャトルバスが公式に案内されており、前日18時までの予約で利用できます。
到着すると、亜熱帯の森から東シナ海を望むオープンエアのロビーで、季節ごとに変わるウェルカムドリンクを手にゆったりとチェックイン。ここはレセプションハウスと呼ばれ、ファインダイニングもラウンジもプールも、この一帯に集まっています。滞在中の車の出し入れはスタッフが承るバレーパーキング。荷物を降ろした瞬間から、森の時間が始まります。
全館クラブフロア、大人だけの「クラブコレクション」

ザ・テラスホテルズには、宿泊者だけに許された専有空間を全館クラブサービス付きで提供する「クラブコレクション」という括りがあります。名護の部瀬名岬に立つザ・テラスクラブ ウェルネスタラソ アット ブセナ、読谷の全室プール付きヴィラのジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ、そしてこのジ・アッタテラス クラブタワーズ。クラブフロアをホテルまるごとに広げた設計です。
アッタの個性は、亜熱帯の森と自家農園です。敷地には広大なザ・ガーデンと無農薬の農園が広がり、シェフが自ら畑に足を運び、収穫したての野菜をテーブルへ運びます。館内の利用は13歳以上に限られ、パブリックスペースはすべて宿泊者専用。「島の風、森の時間、自分に還る旅へ」という公式の言葉どおり、ここで過ごす時間は、リゾートというより森のなかの隠れ家に近いものです。
森に開かれた、52㎡から始まる6つの客室

客室は全78室、6タイプ。すべてが52㎡以上のスイートクラスで、大きな窓やテラスから東シナ海や恩納岳を望みます。基本となるクラブデラックスでさえ、この広さ。上位のクラブラグジュアリーは2面の大きな窓を持つコーナールームで、森と海の両方を抱え込むような開放感があります。
森に佇む別荘のような広いテラスを備えたプレミアガーデン、タワーを離れて森の隠れ家に泊まるフォレスト・ヴィラ4室(クラブラグジュアリーとクラブデラックスの2タイプ)、そして最上級のテラススイートは、リビングからもベッドルームからも東シナ海を望む105㎡のペントハウススイートです。客室タイプの詳細は公式サイトでご確認ください。
バスタブに浸かったまま、テラスの向こうの緑を眺める

この客室でまず特筆したいのは、バスルームの設えです。クラブデラックスとクラブデラックス フォレスト・ヴィラでは、バスルームのスライドドアを開けると、バスタブからテラスの外に広がる景色が見えます。湯に浸かったまま森の緑と空を眺める時間は、この森の高台に泊まる理由そのものです。
もうひとつが、フォレスト・ヴィラという選択です。タワー棟を離れ、南国の緑に囲まれた4室だけの隠れ家は、南の島の別荘に帰ってきたような気分にさせてくれます。全室にブルーレイデッキとコーヒーメーカー、ミニバー、無料のWi-Fiを備え、24時間対応のバトラーサービスが滞在を支えます。滞在した人々の声でも、部屋の広さと静けさへの評価は際立っています。

午後の紅茶から夜の一杯まで、居場所が途切れない

クラブフロアの価値は、部屋の外に居場所があることです。プールサイドに広がるライブラリーラウンジ&バーでは、宿泊者に向けて14時からのティータイム、17時からのアペリティフタイム、21時からのナイトキャップが毎日用意されます。ホテルメードのスイーツ、自家農園の恵みを使ったカクテル。刻々と表情を変える空を眺めながら、どの時間帯も待ち遠しくなります。
週末の夕暮れには、プールサイドで生演奏が始まります。南国の空が色を変えていく時間に、心に染み入る音楽が重なる。ラウンジは7時から23時まで開き、ランチタイムやバータイムも備えているので、一日のどの時間に戻ってきても、座る場所と一杯があります。全室クラブフロアだからこそ、この贅沢が誰にでも開かれています。
森から海へ、水面が消えていくプールで

このホテルを象徴する場所が、森から海へと開かれたインフィニティプールです。亜熱帯の緑に抱かれた水面の先に、東シナ海が広がります。時とともに表情を変える光と、森と水のきらめき。プールサイドではカクテルやライトミールも楽しめ、午後をまるごとここで過ごす人も少なくありません。
営業は4月から11月まで。夏は19時まで、秋は18時まで開いています。13歳以上に限られたプールは、子どもの歓声のない静かな水辺です。水面に浮かびながら森と海の境目を眺める時間は、この高台に泊まった人だけの記憶になります。営業期間・時間は公式サイトでご確認ください。
蝶の舞う庭を歩き、畑の野菜を夕食で味わう

ホテル棟からフォレストウォークと呼ばれる森の遊歩道を抜けると、広大なザ・ガーデンが現れます。亜熱帯の植物と花々が咲き、日本最大級の蝶オオゴマダラが舞うチョウハウス、天然の蜂蜜を採る養蜂場、緑に囲まれた東屋。鳥の声を聞きながら、心の赴くままに散策できる庭です。
庭の先には自家農園「Our Farm」があります。農薬や化学肥料を使わず、沖縄の島野菜やハーブ、熱帯果樹を育てる畑です。農園ツアーでは島野菜の説明を聞きながら収穫を体験し、採れた野菜はその日の夕食で味わえます。収穫した野菜でピッツァを楽しむ体験や朝のヨガも用意されています。各プログラムの実施日・条件は公式サイトでご確認ください。
森林浴のような静けさで、身体をほどく

クラブ・スパは、自家農園の素材と沖縄のエッセンスを取り入れたトリートメントを、森林浴をしているような静かな空間で受けられる場所です。海で遊んだ日も、ゴルフで歩いた日も、締めくくりは森の息吹に抱かれた施術室で。心と身体をしなやかに整え、深い眠りへとつなげてくれます。
営業は10時から19時まで。記念日に向けたふたりのための施術プランも季節ごとに案内されています。予約枠は限られるため、滞在に組み込みたい方は早めの確認をおすすめします。メニュー・料金は公式サイトでご確認ください。
泳ぐ日は、宿泊者専用のカバナへ

森のホテルにも、海はあります。敷地内のビーチエリアには、水平線に広がる青のグラデーションと白砂のコントラストが美しい天然のビーチがあり、宿泊者専用のカバナから海を眺めて過ごせます。隣接するビーチクラブでは、スパークリングワインやソフトドリンクを手に、南国の植物に囲まれた芝生の庭で寛げます。
利用できるのは4月から10月の日中。海辺の大型リゾートのような賑わいはなく、13歳以上の宿泊者だけの静かな浜です。午前は高台のプール、午後はビーチのカバナ、夕暮れはラウンジのアペリティフへ。森と海を行き来する一日が、この敷地のなかで完結します。利用期間・条件は公式サイトでご確認ください。
東シナ海を見下ろすコースで、ラウンドの一日を

ホテルに隣接するジ・アッタテラス ゴルフリゾートは、亜熱帯の森から東シナ海を見渡す壮大なロケーションに、自然の地形をいかして設計されたコースです。ツーサム確約を掲げ、ゴルフフリーラウンド付きの宿泊プランも公式に案内されています。朝、部屋から歩いてスタートし、午後はプールとラウンジで整える。ゴルフを軸に休日を組める沖縄のホテルは、そう多くありません。
ラウンドの後は、緑のコースと森を一望するクラブハウスレストランで、カジュアルな洋食や沖縄料理のランチを。ホテルの利用は13歳以上ですが、ゴルフ場そのものはホテルとは別の施設として運営されています。コース設計やプレー料金、宿泊者向けプランの条件については、あらためて一本の記事として綴りたいと思っています。最新情報は公式サイトでご確認ください。
夜になっても、森の外に出る理由がない

夜の食卓は、レセプションハウス1階のファインダイニングが中心です。メインシェフは、ブセナテラスやナハテラスのラ・シマで腕を磨いた人物。フレンチをベースに、スペインなど地中海の温かい気候の料理を取り入れ、自家農園の野菜と県産食材を主役にしたコースを季節ごとに仕立てています。塩とオリーブオイルだけで野菜をピューレにするような、手を加えすぎない料理です。
2010年から交流するコルシカ島のホテルのシェフが監修した地中海料理や、ヴィーガンのアラカルトも揃います。ディナーにはドレスコードがあり、サンダルやカジュアルすぎる装いは避けたいところ。ゴルフエリアの鉄板焼「龍潭」では県産和牛や海の幸をシェフが目の前で焼き上げ、客室でゆったり味わうインルームダイニングもあります。営業時間・メニューは公式サイトでご確認ください。
鳥の声で目覚めて、農園の野菜で始める朝

朝食の舞台も、森に囲まれたファインダイニングです。7時から10時まで、テラス席を含む84席で、自家農園の恵みと沖縄食材を取り入れた朝の食卓が用意されます。夕食と同じ空間でありながら、朝の光が差し込むダイニングはまるで別の表情。鳥の声を聞きながらの朝食は、森のホテルならではの目覚めです。
朝食を終えたら、フォレストウォークを歩いてガーデンへ、あるいは朝のヨガへ。急がなくていい一日が、ここから始まります。館内の食はダイニング、ラウンジ&バー、鉄板焼、クラブハウスレストラン、インルームダイニングで完結します。朝を大切にしたい方は、朝食付きプランでの予約をおすすめします。提供内容は公式サイトでご確認ください。
過ごし方|静けさを選ぶ人のための、期待値の整え方

このホテルは、13歳以上の宿泊者だけに開かれた大人のリゾートです。ふたり旅や、ひとりで自分に還る時間のための宿です。プールとビーチは春から秋の季節営業で、冬の滞在はラウンジと庭とスパ、そしてゴルフが軸になります。館内に大浴場はなく、隣接するゴルフリゾートの大浴場も宿泊者の利用対象外と公式に案内されているため、湯に浸かる時間は客室のバスタブで。
森の高台という立地は、街の利便性とは対極にあります。夜の食べ歩きには向きませんが、館内で完結する食と居場所がその代わりを担います。海辺の賑わいを求めるなら、部瀬名岬のブセナテラスへ。系列ホテル間の無料シャトルバスが運行しており、クラブフロア以上の宿泊者はブセナのウェルネスタラソも施設利用料で使えます。運行期間・利用条件は公式サイトでご確認ください。
旅の日程が決まったら|78室の森は、静かな季節から埋まっていく

このホテルの予約は、季節の選び方から始まります。プールと海を軸にするなら4月から10月、庭とラウンジとゴルフで静かに過ごすなら冬。どちらを選んでも、全78室という規模は、記念日や連休の日程から順に埋まっていきます。バスタブから緑を望むクラブデラックス、4室だけのフォレスト・ヴィラ、105㎡のテラススイートは、旅の目的が決まったら早めの指名が安心です。
宿と一緒に押さえておきたいのが、夜の席と森の予定です。ファインダイニングのディナーはWeb予約に対応しており、記念日のディナーコースも用意されています。農園ツアーや朝のヨガ、クラブ・スパの施術、ゴルフのスタート枠も、宿泊とあわせて確保しておけば、当日は森の時間にただ身を委ねるだけになります。
予約は、楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルを横に並べて総額で見比べるのが確実です。同じ客室でも、掲載されるプランと総額が違ってくるためです。
- 楽天トラベルは楽天ポイントを貯めて使える
- 一休は上質な宿に絞った掲載とタイムセール(編集部おすすめ)
- Yahoo!トラベルはPayPayとの連携が持ち味
沖縄で、全室クラブフロアと13歳以上限定の両方を備えた森のリゾートは、この一軒だけです。木々の輝きで目覚め、森から海へ開く水面に浮かび、農園の野菜で夜を締める休日を思い描いたなら、航空券と一緒に、この森の高台の一室を一休で先に押さえてしまいましょう。

結び|森の時間は、海の時間より長く続く

海辺のリゾートの記憶は、青い色とともに鮮やかに残ります。森のリゾートの記憶は、もう少し静かに、もう少し長く残ります。鳥の声で目覚めた朝、バスタブから眺めた緑、プールサイドで空が色を変えていった夕暮れ、農園の野菜の濃い味。ジ・アッタテラス クラブタワーズの滞在は、帰ってからも身体のどこかに森の時間を残していきます。
大人だけの静けさのなかで、自分に還る数日を。次の沖縄をどこで過ごすか、その答えはもう見えているのではないでしょうか。
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アクセス|ジ・アッタテラス クラブタワーズ
ジ・アッタテラス クラブタワーズは、沖縄県恩納村安富祖の高台に建ちます。那覇空港からは国道58号線経由で車で75分ほど、沖縄自動車道を使えば60分ほどで、屋嘉インターチェンジから国道58号線を北上して15分ほどです。滞在中の車の出し入れはバレーパーキングでスタッフが承ります。
運転を避けたい方には、期間限定で那覇空港発着の無料シャトルバスが公式に案内されており、前日18時までの予約が必要です。系列ホテル間のシャトルも運行しています。専用車で空港と各観光地を結ぶテラスハイヤーサービスも、前日正午までの予約で利用できます。運行期間・料金・条件は公式サイトのアクセス案内でご確認ください。
基本情報|ジ・アッタテラス クラブタワーズ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | ジ・アッタテラス クラブタワーズ(THE ATTA TERRACE CLUB TOWERS) |
| 所在地 | 沖縄県国頭郡恩納村安富祖1079 |
| 開業 | 2005年6月10日 |
| 客室 | 全78室(タワー74室・フォレスト・ヴィラ4室)・6タイプ・全室52㎡以上(テラススイートは105㎡) |
| 利用条件 | 客室を除く館内施設の利用は13歳以上のみ・宿泊者以外の館内施設利用不可 |
| クラブサービス | 全室クラブフロア。ライブラリーラウンジ&バーでティータイム(14:00〜16:00)・アペリティフタイム(17:00〜19:00)・ナイトキャップ(21:00〜22:00)・週末はプールサイドで生演奏 |
| プール・ビーチ | インフィニティプール(4〜11月営業)・天然ビーチと宿泊者専用カバナ・ビーチクラブ(4〜10月11:00〜17:00) |
| 施設 | クラブ・スパ(10:00〜19:00)・ザ・ガーデン(チョウハウス・養蜂場)・自家農園Our Farm・フォレストウォーク・ホテルセレクション |
| ゴルフ | 隣接のジ・アッタテラス ゴルフリゾート(ツーサム確約・ゴルフフリーラウンド付き宿泊プランあり)。ゴルフリゾートの大浴場は宿泊者利用不可 |
| レストラン | ファインダイニング(朝食7:00〜10:00/夕食17:30〜22:00・ディナーはドレスコードあり)・ライブラリーラウンジ&バー(7:00〜23:00)・鉄板焼「龍潭」(ゴルフエリア)・クラブハウスレストラン(ゴルフエリア・ランチ)・インルームダイニング |
| チェックイン/アウト | 14:00/11:00(プランにより異なる) |
| 駐車場 | 70台・バレーパーキング(有料・6泊目以降無料) |
| アクセス | 那覇空港から車で約75分(沖縄自動車道利用で約60分)・期間限定の無料空港シャトルバス(要予約)・テラスハイヤーサービス(要予約) |
| 運営 | ザ・テラスホテルズ株式会社 |
※館内施設・客室・ダイニング等の情報は、ホテル公式サイトおよび公式発表に基づきます(2026年9月時点)。料金・営業時間・イベント開催日程は変更となる場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。










