長浜城まで徒歩5分、琵琶湖の夕陽が正面の特等席。
大阪からJR新快速に揺られて約1時間30分、京都や名古屋からなら新幹線利用で約60分。長浜駅から歩いて約10分で、日本最大の湖のほとりに着きます。2024年4月、アコーのブランドとして生まれ変わったグランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパは、夕朝食もラウンジのお酒も温泉も、宿泊料金に含まれたオールインクルーシブを軸とする湖畔のリゾートです。
——駅から歩いて着いた瞬間から、もう財布のことを考えなくていい。そんな滞在を叶えてくれる一軒を、私が同ブランドのグランドメルキュール沖縄残波岬リゾートに滞在して感じたブランドの空気に、公式情報と滞在した人々の声を重ねながら、ひとつずつ紐解いていきます。
駅から歩いて、湖畔でぜんぶ手放す

旅先に着いてからも、夕食はどこにするか、飲み物はいくらか、と決めごとが続くと、休みに来たはずの頭が休まりません。このホテルの軸にあるオールインクルーシブは、その決めごとをチェックインの前にすべて手放してしまう滞在のかたちです。
夕朝食のビュッフェ、ラウンジでのドリンクやおつまみ、太閤ゆかりの温泉、夏のガーデンプールまでが宿泊料金に内包されています。含まれる範囲はプランや時期によって変わることがあるため予約時の確認は必要ですが、基本の設計は「館内で過ごす時間のほとんどが、追加の会計を伴わない」というもの。しかも車がなくても、駅から歩いて完結します。
「ホテル&リゾーツ 長浜」を知る人へ、いまの名前の話

このホテルはかつて「ホテル&リゾーツ 長浜」として親しまれ、2024年4月1日、アコーのブランドへの一斉リブランドを経てグランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパとなりました。
名前は変わっても、琵琶湖の目の前という立地の価値は変わりません。むしろリブランドを機にラウンジやビュッフェの体験が刷新され、国際的な環境認証「グリーン・グローブ」の取得も公式に発表されるなど、湖畔の一軒が現代のリゾートとして磨き直されている最中です。長く愛されてきた場所の記憶の上に、新しい滞在が重なっていきます。
秀吉の城下町を、歩いて暮らすように

このホテルのもうひとつの主役は、長浜というまちです。豊臣秀吉が築いた長浜城へは徒歩5分。ガラス工芸とレトロな街並みで知られる黒壁スクエアも徒歩圏内で、パワースポットとして注目される竹生島へのクルーズ船が発着する長浜港へも歩いて約7分です。
大河ドラマの舞台として湖北が注目を集めるいま、館内でも北近江豊臣博覧会のチケット付きプランや戦国をテーマにしたイベントが展開されています。チェックインの前後にふらりと城下町を歩き、夜はホテルへ帰ってくる——観光と滞在が地続きになる、駅前立地ならではの過ごし方です。
チェックインのあとは、誰もがグラスを片手に

ホテルのラウンジと聞くと、上級客室の宿泊者だけの場所を思い浮かべるかもしれません。けれどこのホテルの「ザ・ラウンジ」は、滞在するゲストみんなの社交場。夕方の「樂遇(らぐ)」ことイブニングソーシャルでは、赤白のワインやビール、コーヒー、紅茶、ハーブウォーターを片手に、湖畔の時間へゆっくり潜っていけます。
夜の「鳥渡(ちょっと)」ことナイトキャップは、一日の締めくくりに大人の時間を楽しむバータイム。琵琶湖ならではの味を楽しめるローカルバイツも用意され、旅の思い出に浸りながら語り合えます。
私が沖縄・残波岬の同ブランドでエグゼクティブラウンジを体験した際も、このラウンジの時間こそがグランドメルキュールの真ん中にある贅沢だと感じました。
湖に向く窓か、伊吹山に向く窓か

客室選びの軸は、系統よりもまず眺望です。琵琶湖に沈む夕陽を正面から眺めるレイクビューと、四季で表情を変える伊吹山側のマウンテンビュー。同じホテルでも、窓の向きで滞在の記憶はまるで違うものになります。
広さは幅があり、ゆったりとした36㎡以上の客室から、ひとり旅や割り切った滞在に向く14〜21㎡のコンパクトな客室まで——と、公式サイトは正直に開示しています。140㎡のスタンダードデラックススイート、布団4組の和室、定員9名の和洋室など家族の人数に応える間取りも豊富。スタンダードとクラシックの2系統は設えが異なるため、公式サイトの客室ページで写真を見比べて選ぶのが確実です。
嬉しいのは、部屋に浴衣タイプのルームウェアが備わり、館内すべてで着て歩けること。お子さま用の浴衣は1階ロビーに用意されています。客室のアメニティは歯ブラシのみで、コームや髭剃りはフロントで受け取る方式です。

錆色に染まる、太閤ゆかりの湯で芯から温まる

一日の終わりに向かうのは、長浜城跡に湧出する「長浜太閤温泉」です。総鉄イオンを多く含み、空気に触れると錆色に変化する個性的な湯は、湯上がり後も体がポカポカと続くのが持ち味。庭園を思わせる和の情緒あふれる露天温泉岩風呂で、城下町の夜風に吹かれながら浸かれます。
広々とした内湯の大浴場とサウナも併設され、湯上がりは温泉ラウンジのソファでひと休み。タトゥーのある方は、8センチ×10センチのカバーシール2枚で隠せる場合のみ入浴できます。シャンプーや化粧水、クレンジングオイルなどのアメニティは備え付けで、脱衣場にはベビーベッドも用意されています。
青空の下、何もしない時間を過ごすガーデンプール

夏のもうひとつの主役は、屋外のガーデンプールです。キラキラと輝く水面の向こうに広がる青空。泳ぐもよし、ラウンジャーに身を沈めて何もしないもよし。オールインクルーシブの範囲で楽しめるので、家族みんなで気兼ねなく水しぶきを上げられます。
営業は夏季限定で、天候により変更となる場合があります。日程と時間は公式サイトで確認してから水着を詰めてください。
近江の旬を、和洋中のビュッフェで巡る

夕食の舞台は、2階のビュッフェレストラン「Le Sensoriel(ル・サンソリエル)」。エレガントな内装の店内に、琵琶湖の地元食材を使った和食・洋食・中国料理が並びます。地域に根付く美味を少しずつ試しながら、オールインクルーシブならドリンクも気兼ねなく合わせられます。
ビュッフェのメニューは仕入れや季節によって変わるため、その日の出会いも旅の楽しみのうち。離乳食はスタッフに声をかければ用意してもらえ、食事会場にはベビーベッドもあります。
「料理の森」から、好きな一品を見つける朝

朝もビュッフェ形式で、テーマは「料理の森からあなたの好きな一品を発見」。全ホテル共通のメニューに加えて、ホテルごとに異なるご当地メニューが並びます。窓の外には朝の光を受けた琵琶湖。夜とはまったく違う、銀色にきらめく湖面を眺めながらの朝食です。
朝を大切にしたい方は、公式サイトでプラン内容を確認のうえ、夕朝食付きのオールインクルーシブプランを検討してみてください。
湖と城下町を行き来する、いくつかの正直な話
滞在の合間には、フロントで借りられるレンタル自転車(電動アシスト・普通各2台、当日先着)で湖岸や城下町へ。琵琶湖一周に挑むサイクリストには、輪行袋に入れれば自転車を客室へ持ち込める運用も心強いところです。夏の夜には、長浜・北びわ湖大花火大会の時期に湖上の花火が上がることも。開催日程は公式の観光情報で確認を。
いくつか正直に。駐車場は有料の先着順で、ホテル裏に約40台ほどの無料臨時駐車場があります。料金と運用は公式サイトで確認してください。ランチ営業はなく、昼食は黒壁スクエアなど周辺のまちで。1階にはコインランドリーもあり、連泊の身軽な旅を支えてくれます。
旅の日程が決まったら

グランドメルキュールを含むアコーのホテルには、無料で入会できる会員プログラム「ALL – Accor Live Limitless」があります。宿泊でポイントが貯まり、会員料金での予約や特典との交換など、アコーのホテルを旅の定番にしたい方の入口になる仕組みです。
会員プログラムには入らず、今回の一泊を総額で選びたい場合は、予約プラットフォームの使い分けが効いてきます。同じ客室でも、楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルでは掲載されるプランと総額が違ってくるためです。
- 楽天トラベルは楽天ポイントを貯めて使える
- 一休は上質な宿に絞った掲載とタイムセール
- Yahoo!トラベルはPayPayとの連携が持ち味(編集部おすすめ)
普段お使いのポイント経済圏に合わせるのがいちばん無駄がありません。会員ランクや開催中のセールによって還元も変わりますので、三つを横に並べて総額で見比べるのが確実です。
大河ドラマの舞台を訪ねる旅が重なる年は、夕陽を望むレイクビューの客室から埋まっていきます。日程が固まったら、その日のうちに。

結び|遠くへ行くことではなく、深く休むこと
駅から歩いて10分。そのささやかな距離の先に、財布も決めごとも手放せる湖畔の一軒が待っています。夕陽が琵琶湖を染める時間、グラスを片手に窓辺へ。錆色の湯に浸かって、秀吉の城下町の夜に眠る。それだけで、今日までの疲れがゆっくりほどけていくはずです。
大切なのは、遠くへ行くことではなく、深く休むこと。次の休日の答えは、もう見えているのではないでしょうか。

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アクセス|グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
拠点となるのはJR長浜駅。大阪からは新快速で乗り換えなしの約1時間30分、京都・名古屋からは新幹線で米原へ出て在来線に乗り継ぐルートが便利で、いずれも約60分です。長浜駅の西口(びわこ口)から徒歩約10分。無料送迎バスも西口から運行しており、予約は不要ですが便数と時間帯が限られるため、時刻は事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
車の場合は北陸自動車道の長浜ICから約15分。駐車場は約150台分で有料の先着順、ホテル裏に約40台ほどの無料臨時駐車場も案内されています。料金と最新の運用は公式サイトでご確認ください。
基本情報|グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパ |
| 所在地 | 滋賀県長浜市大島町38番地 |
| 電話 | 0749-64-2000 |
| チェックイン/チェックアウト | 15:00/11:00(プランにより異なる場合あり) |
| 温泉 | 長浜太閤温泉(露天温泉岩風呂・大浴場・サウナ・温泉ラウンジ) |
| プール | ガーデンプール(夏季営業・宿泊者無料) |
| ラウンジ | ザ・ラウンジ(イブニングソーシャル/ナイトキャップの二部制) |
| 駐車場 | 約150台・有料・先着順(ホテル裏に約40台の無料臨時駐車場あり) |
| 部屋着 | 浴衣タイプのルームウェアを客室に用意(館内全域で利用可・子ども用は1階ロビー) |
| 喫煙 | 全客室禁煙(2階に喫煙スペース) |
| 宴会場・会議室 | あり |
> ※グランドメルキュールのブランド体験に関する記述は、筆者が同ブランドのグランドメルキュール沖縄残波岬リゾートに滞在した際の内容にもとづきます。当ホテルの館内施設・客室・ダイニング等の情報は、ホテル公式サイトおよび公式発表に基づきます(2026年8月時点)。料金・営業時間・イベント開催日程は変更となる場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。


