ここはかつて、宮家が大切な客を迎えた場所。その心ごと、泊まることができる。
箱根・強羅の高台、旧閑院宮別邸の跡地に、強羅花壇は建っています。「花壇」とは、旧宮家が国賓や要人に自邸を開放し、自らもてなした迎賓の場を指した言葉。閑院宮載仁親王がこの別邸を迎賓の場として開いた際に、自ら命名したのが「強羅花壇」の始まりです。
日本古来の素材と現代的な表現を併せ持つ館、庭園から湧き出る源泉、旬を映す本格懐石。世界の名門宿の連盟ルレ・エ・シャトーにも名を連ねる箱根の名旅館の滞在を、一次情報をもとに紐解いていきます。
宮家の迎賓の場に泊まる、という選び方

箱根には名旅館が数多くありますが、強羅花壇を選ぶ理由は、施設の豪華さの手前にある「物語」です。この場所は1948年に遡る創業からずっと、大切な人を一心にもてなす迎賓の場であり続けてきました。
その精神は「花壇人」と呼ばれる人々に受け継がれ、伝統的な「和」の息づく空間の隅々に流れています。泊まるというより、迎え入れられる。この感覚こそが、数ある高級宿の中で強羅花壇が別格とされる所以です。
大切な記念日、両親を招く旅、人生の節目。誰かを心からもてなしたい旅にこそ、迎賓の心を受け継ぐこの宿がふさわしいと思います。
離れからスタンダード和室まで、「和」の設えの客室

客室は、独立した棟でこもる離れ、格式の貴賓室、露天風呂付き和室、そしてスタンダード和室まで。いずれも日本古来の素材が生きる設えで、障子越しの光と畳の香りが、箱根の山の時間へと誘ってくれます。
はじめての滞在なら露天風呂付き和室を、深くこもる滞在なら離れを。部屋のランクで迷ったら、「今回の旅で、どこまで世界を閉じたいか」で選ぶのがこの宿の正解です。各タイプの詳細は公式サイトで見比べてみてください。
いちばん新しい章に泊まる、別邸「東雲」

歴史ある宿でありながら、強羅花壇は今も進化を続けています。その最新章が、新客室の別邸「東雲」です。
伝統の設えを受け継ぎながら生まれた新しい空間は、この宿の「いま」を体験できる特等席。特設ページが用意されるほどの力の入れようなので、新しいものから泊まりたい方は、まずこの名前を覚えておいてください。詳細と空き状況は予約サイトでご確認ください。

庭園から湧く三本の源泉と、サウナ付きの貸切露天風呂

強羅花壇の湯の贅沢は、源泉を三本所有していることです。しかもそのうち二本は、敷地の庭園内から湧出しています。泉質は肌あたりのやさしい弱アルカリ性単純温泉。男女別の大浴場は夜間に入れ替えがあり、二つの浴場の表情を楽しめます。
そして見逃せないのが、貸切露天風呂です。スチームサウナ付きの源泉掛け流しの湯を、40分間、無料で貸し切れます。ふたりだけの湯とサウナで、誰にも気兼ねなく整う時間。無料である分、枠の確保は早い者勝ちと心得ておくのが賢明です。
一年中泳げる、オーランジェリーの温水プールと岩盤浴

旅館のイメージを覆すのが、ウェルネス施設の充実ぶりです。ガラス張りのオーランジェリーのような屋内温水プールは一年を通じて利用でき、宿泊者は無料。開放的な屋外ジャグジーも併設され、水着の販売まであるので手ぶらでも楽しめます。利用は8時から18時30分までです。
さらに、天然石から遠赤外線が放たれる岩盤浴、最新機器を揃えたフィットネスジムまで。湯とプールとサウナと岩盤浴を巡る「温泉旅館のウェルネスリトリート」が、この一軒で完結します。
選りすぐりの手にゆだねる、館内のスパ

もうひとつの休息が、KADAN SPAです。自然を生かしたオリエンタルな空間で、選りすぐりの化粧品と確かなハンドテクニックによるトリートメントに身をゆだねられます。
部屋から出たくない夜には、出張指圧のサービスも。湯で温めた身体に手当てを重ねて、そのまま布団へ。旅館ならではの休息の深さです。メニューと予約は公式サイトでご確認ください。
宮家ゆかりの洋館でいただく、懐石と鮨の夜

夜の主役は、精選した旬の素材で彩られる本格懐石です。舞台のひとつが、宮家ゆかりの洋館を使った「懐石料理 花壇」。和の粋を尽くした料理を、歴史ある洋館の空気の中でいただくという取り合わせが、この宿らしい一夜を作ります。
もうひとつの選択肢が「鮨かだん」。山の名旅館でカウンターの鮨と向き合う夜も、また格別です。季節料理の案内も折々に登場するので、予約の際に最新の内容を公式サイトでご確認ください。
泊まらない日にも通える、懐石ランチという入口

強羅花壇には、泊まらずにこの世界へ触れる入口があります。「懐石料理 花壇」はランチでも旬の懐石を提供しており、菜食懐石のメニューも案内が始まっています。日帰りの利用案内も用意されているので、箱根散策の一日に組み込むこともできます。
記念日の下見に、あるいは宿泊の記憶をもう一度なぞりに。ランチと日帰りの楽しみ方は奥が深いので、稿を改めてじっくりご紹介するつもりです。提供内容と予約は公式サイトでご確認ください。
ラウンジと庭園で過ごす、強羅の午後
滞在中の余白の時間は、ラウンジ「花影」へ。宿泊以外の方にも開かれた空間なので、待ち合わせや小休止にも使えます。館内にはサロンや茶寮も設えられ、どこで過ごしても「和」の気配が途切れません。
外へ出れば、強羅は箱根観光の結節点です。美術館や庭園を巡り、山を歩き、帰ってきたら庭園から湧く湯へ。なお館内は禁煙です。周辺の楽しみ方は公式サイトの案内も参考にしてみてください。
旅の日程が決まったら|迎賓の宿は、紅葉と年末年始から埋まる

宮家が大切な客を迎えた場所に泊まる。この宿を選ぶ理由が迎賓の物語にあるなら、予約の起点は部屋の格です。深くこもる離れ、格式の貴賓室、いちばん新しい章の別邸「東雲」は、いずれも数に限りがあり、紅葉と年末年始の強羅は驚くほど早く動きます。
宿と一緒に押さえておきたいのが、湯と席です。スチームサウナ付きの貸切露天風呂は40分無料のぶん枠が早く埋まるため、到着したら真っ先に確保を。宮家ゆかりの洋館の懐石と「鮨かだん」のカウンターは、記念日の夜ほど早めの席取りが安心です。
予約は、楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルを横に並べて総額で見比べるのが確実です。同じ客室でも、掲載されるプランと総額が違ってくるためです。
- 楽天トラベルは楽天ポイントを貯めて使える
- 一休は上質な宿に絞った掲載とタイムセール(編集部おすすめ)
- Yahoo!トラベルはPayPayとの連携が持ち味
三本の源泉と貸切の湯、洋館の懐石を一軒で持つ宿は、箱根でもここだけです。大切な人を迎える側になる旅を思い描いたなら、ロマンスカーの予約と一緒に、この迎賓の一室を一休で先に押さえてしまいましょう。

結び|迎えられる側から、迎える側へ

三本の源泉、貸切の湯とサウナ、オーランジェリーのプール、宮家ゆかりの洋館の懐石。強羅花壇の滞在を貫いているのは、設備の豪華さではなく、「大切な人をもてなす」という創業からの一本の心です。
いつか自分が、大切な誰かをこの宿へ連れて行く。迎えられる喜びを知った人は、次は迎える側になりたくなるはずです。その日の舞台は、もう決まっているのではないでしょうか。
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アクセス|強羅花壇
強羅花壇は、神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300に位置します。都心からは、新宿から小田急ロマンスカーで箱根湯本へ、そこから箱根登山鉄道で強羅方面へ向かうのが定番の道のりです。
最寄り駅からの道順や送迎の有無は、お出かけ前に公式サイトのアクセス案内をご確認ください。
基本情報|強羅花壇
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 強羅花壇(GORA KADAN HAKONE) |
| 所在地 | 〒250-0408 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300 |
| 電話 | 0460-82-3331(宿泊予約センター 0120-131-331) |
| 客室 | 別邸「東雲」、離れ、貴賓室、露天風呂付き和室、スタンダード和室 |
| 温泉 | 弱アルカリ性単純温泉・所有源泉3本(うち2本は庭園内から湧出)。男女別大浴場(夜間入替制)、貸切露天風呂(スチームサウナ付・源泉掛け流し・40分無料) |
| ウェルネス | 屋内温水プール(通年・8:00〜18:30・宿泊者無料・屋外ジャグジー併設・水着販売あり)、岩盤浴、フィットネスジム、KADAN SPA(出張指圧あり) |
| ダイニング | 懐石料理 花壇(宮家ゆかりの洋館・ランチ営業あり・菜食懐石の案内あり)、鮨かだん |
| 館内 | ラウンジ花影(宿泊以外も利用可)、サロン青嵐、売店、中広間 明星、茶寮(全3室)。館内禁煙 |
| 日帰り | 日帰り利用の案内あり(詳細は公式サイト参照) |
| 加盟 | ルレ・エ・シャトー |
※おむつの取れていないお子様は大浴場・プールを利用できません。館内施設・客室・ダイニング等の情報は、旅館公式サイトに基づきます(2026年8月時点)。客室数・チェックイン/アウト時刻・送迎の有無・各施設の営業内容は変更となる場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。


