ザ・リッツ・カールトン沖縄|喜瀬の高台、森と名護湾に抱かれるスパ&ゴルフリゾートを紐解く

ザ・リッツ・カールトン沖縄|喜瀬の高台、森と名護湾に抱かれるスパ&ゴルフリゾートを紐解く

名護湾のブルーとフェアウェイのグリーンが溶け合う、丘の上の聖域。

沖縄自動車道を北へ、許田インターを降りて喜瀬へ。海沿いの国道から坂道を上がっていくと、視界の主役が入れ替わります。眼下に広がるのは、沖縄本島で最も美しいと言われる名護湾のブルーと、かねひで喜瀬カントリークラブのグリーン。そのふたつの色が溶け合う高台に佇むザ・リッツ・カールトン沖縄は、2012年に開業した日本初のリッツ・カールトンのリゾートです。

そして2026年7月17日、約3カ月の改装休業を終えて再び扉を開きました。全レストランとロビーラウンジ&バーが刷新され、新しいイタリアンダイニングも誕生——いまがまさに訪れどきの一軒です。

琉球赤瓦の建築、館内に漂う上質な香り、どこからか届く三線の音色。波の歓声ではなく、風と水の音が主役の時間に身を沈める。——そんな滞在の真価を、公式情報と滞在した人々の声をもとに、ひとつずつ紐解いていきます。

ビーチフロントではない、という選択

夕闇に美しく浮かび上がるザ・リッツ・カールトン沖縄 水盤とランタンの灯りが織りなす静寂のリゾートの夜
出典:公式サイトより

沖縄のラグジュアリーホテルを探すと、多くは白砂のビーチに直結しています。その基準でこのホテルを選ぶと、期待とのずれが生まれるかもしれません。けれど滞在した人々の声を丹念に読んでいくと、興味深いことに気づきます。海が目の前にない立地にもかかわらず、心身ともに深くリフレッシュできた——そんな声が、静けさへの讃辞とともに繰り返し現れるのです。

三方をゴルフコースに囲まれた高台には、ビーチの喧騒が届きません。緑越しに海と空を眺め、森の気配の中で過ごす時間。泳ぎたくなれば屋内外のプールがあり、天然ビーチとして名高い喜瀬ビーチへも気軽に出られます。「海で遊ぶ」ではなく「海を眺めて整う」。その違いこそが、このホテルを選ぶ理由になります。

迎恩のグスク|首里城をモチーフにした建築

ザ・リッツ・カールトン沖縄 やんばるの風が吹き抜ける美しい水盤と開放的なロビー空間
出典:公式サイトより

ホテルの建築は、琉球のシンボルである首里城の赤瓦と白い城壁、そして古来より聖地とされてきた水の湧き出る場所をモチーフにしています。琉球において城(グスク)とは、訪れる人を温かく迎え入れる場所でもありました。礼を重んじてきた琉球の人々のおもてなしの心「迎恩(けいおん)」を、現代の建築として具現化した空間です。

水盤に空が映り、回廊を風が抜けていく。エントランスに立った瞬間から、リゾートというより聖域に足を踏み入れたような静けさが訪れます。賑やかな西海岸のホテル群とは一線を画す、この凛とした佇まいこそが、リッツ・カールトン沖縄の第一印象を決定づけるものです。

2026年の再開|磨き直された美食の空間

ザ・リッツ・カールトン沖縄 青い海と空のパノラマを望む特等席のダイニングレストラン
出典:公式サイトより

2026年4月16日から7月16日まで、ホテルはより快適な施設と特別な体験の提供に向けた改装工事のため休業していました。この間に館内のすべてのレストランとロビーラウンジ&バーが大規模にリニューアルされ、7月17日、装いを新たに営業を再開しています。

最大の変化は、南イタリアと沖縄の食文化を織り上げた新しいイタリアンダイニング「Riva Ristorante」の誕生です。開業から14年を経て、美食の風景を丸ごと更新するという決断。改装明けの空気がいちばん瑞々しいこの時期は、リッツ・カールトン沖縄の新章を最初に目撃できる、二度と戻らないタイミングでもあります。

客室|やんばるグリーンと名護ブルーの97室

ザ・リッツ・カールトン沖縄 大きな窓から自然光が差し込むゆとりあるツインベッドルーム
出典:公式サイトより

客室はわずか97室。開業以来初となる客室リノベーションを経て、琉球漆喰や琉球藍といった伝統の技術と染料を用いた、「やんばるグリーン」と「名護ブルー」を基調とする優しい風合いの空間に生まれ変わっています。名護湾からの心地よい風がテラスから室内へ流れ込むように設計された造りは、この高台の立地を最大限に活かすものです。

ザ・リッツ・カールトン沖縄 鮮やかなグリーンと名護湾の青い海を独り占めできる客室バルコニーからの絶景
出典:公式サイトより

すべての部屋にテラスが備わり、窓の外に広がるのは名護湾のブルーか、フェアウェイのグリーン。ネスプレッソマシンとディプティックのアメニティ、ゆったりとしたバスタブなど、リッツ・カールトンらしい細部が滞在を支えます。カーテンを開けた瞬間の色彩そのものが、この客室のいちばんの調度品です。

眠りの設え|宵風の香りに包まれて

洗練された木目調のデザインが上質な寛ぎを演出するザ・リッツ・カールトン沖縄の客室
出典:公式サイトより

このホテルの客室が特別なのは、眠りへの意識の深さです。ベッドにはザ・リッツ・カールトンオリジナルのシモンズ製マットレスを導入。そしてお休み前のターンダウンサービスでは、沖縄・今帰仁村のエシカルコスメブランド「YUMEJIN」とコラボレーションしたアロマオイル「ゆいかじ(宵風)」が用意され、心地よい眠りへと誘ってくれます。

軽くやわらかな肌触りの新しいパジャマとバスローブ、プールサイドで羽織るプールパーカー、お子様用のオリジナルパジャマまで。一日の終わりに身にまとうものすべてが丁寧に設えられているこの感覚は、「深く休む」ことを滞在の主題に据えたホテルならではのものです。

カバナルーム|プールサイドを独り占めする特別室

ザ・リッツ・カールトン沖縄 誰にも邪魔されないプライベートな寛ぎを叶える屋外バスとデイベッド
出典:公式サイトより

なかでも人気を集めるのがカバナルームです。プライベートジェットバス付きのテラスを備え、好きな時間にプールサイドへ出られる特別な客室。夜の安らかな空気と早朝の澄んだ時間を独り占めできたという滞在者の声が、その魅力を物語っています。

誰もいないプールサイドで迎える朝、湯気の立つジェットバスから眺める星空。パブリックとプライベートの境界が溶けるこの部屋は、記念日の滞在や、何もしないことを目的にした滞在にこそふさわしい選択肢です。

スパ|やんばるの森に包まれる別棟へ

ザ・リッツ・カールトン沖縄 やわらかな自然光と森の息吹に包まれる至福のスパトリートメントルーム
出典:公式サイトより

ザ・リッツ・カールトン スパは、本館から離れた木立の中に佇む別棟にあります。豊かな自然が息づくやんばるの深い森に囲まれ、木漏れ日と優しい香りの中で受けるトリートメントは、受賞歴を持つこのスパの真骨頂。木々の間を歩いて別棟へ向かう数分間から、すでにスパジャーニーは始まっています。

ザ・リッツ・カールトン沖縄 沖縄らしい赤瓦のカバナと豊かな森に溶け込むスパ棟の屋外ジャグジー
出典:公式サイトより

ビーチのないリゾートの主役は、このスパだと言ってもいいでしょう。ヒートエクスペリエンスやプールと組み合わせれば、一日をまるごとウェルネスに充てる滞在も叶います。波音の代わりに森のざわめきを聴きながら、身体の奥の緊張がほどけていく。沖縄の自然に触れるトータルウェルネスを目当てに、このホテルを選ぶ価値があります。

プールとライブラリー|静けさの居場所

ザ・リッツ・カールトン沖縄 豊かなやんばるの緑に抱かれリゾートの非日常に浸る屋外プール
出典:公式サイトより

泳ぐ場所にも、このホテルらしい選択肢があります。陽光を弾く屋外プールと、天候を選ばない屋内プール。そして屋外プールに隣接して、もうひとつの隠れ家「ライブラリー」が待っています。沖縄の美しい写真集や沖縄に関する本を揃えたエレガントな空間で、プールを見渡す屋内外の席に身を沈め、静かなひとときを過ごせる場所です。

泳いで、読んで、まどろんで。夏季には屋外バーも開かれ、ページをめくる手を止めて冷たい一杯を楽しむこともできます。予定を詰め込まない滞在の豊かさを、これほど端的に体現した場所はなかなかありません。

グスク|三線の音色と、朝のブッフェ

ザ・リッツ・カールトン沖縄 温かな間接照明と木の温もりに包まれる落ち着いた大人のダイニング空間
出典:公式サイトより

オールデイダイニング「グスク」は、名護湾を一望するテラスを備えたレストランです。朝は西洋料理と沖縄料理を取り揃えたブッフェで一日が始まり、屋内外の席で本格的な地元の味を楽しめます。ディナータイムには、沖縄の伝統楽器・三線の個性的な音色が空間を満たします。

高台の朝の光の中、テラス席で名護湾を眺めながらの朝食は、このホテルでしか味わえない時間です。ホテル名の由来でもある「グスク=迎恩の城」の名を冠したこのダイニングは、リニューアルを経てもなお、滞在の始まりと終わりを見守る顔であり続けています。

Riva Ristorante|南イタリアと沖縄が出会う食卓

ザ・リッツ・カールトン沖縄 高い天井と幻想的な照明が特別なディナータイムを演出するレストラン
出典:公式サイトより

改装後の主役が、新たに誕生したイタリアンダイニング「Riva Ristorante(リヴァ リストランテ)」です。南イタリアと沖縄——ふたつの土地が育んだ食文化と感性をひとつに織り上げるというコンセプトのもと、太陽の恵みを受けた地中海のエッセンスと沖縄の豊かな自然が調和し、魚介やハーブ、旬の食材が彩り豊かに仕立てられます。

特徴は、料理をシェアしながら語らう、リゾートらしいくつろぎのスタイル。かしこまったコースではなく、大切な人と皿を分け合い、会話とともに進んでいく夜。名護湾に沈む夕陽の余韻の中で味わう南イタリアの記憶は、生まれ変わったリッツ・カールトン沖縄を象徴する体験になるはずです。

鉄板焼 喜瀬|目の前で仕上がる、沖縄の恵み

ザ・リッツ・カールトン沖縄 大地の温もりを感じる和の意匠が美しいカウンターダイニング
出典:公式サイトより

特別な夜には鉄板焼き「喜瀬」を。沖縄県産黒毛和牛と、地元の魚市場から仕入れた新鮮な海の幸を、シェフが目の前で焼き上げ、鉄板から直接供するスタイルです。滞在者のレビューでも、一品一品の完成度と料理長の気さくな人柄への讃辞が目立ち、旅の相談に乗ってもらえたという声まで見られます。

日曜日のランチには、プレミアム和牛と泡盛に漬け込んだ豚バラ肉、青パパイヤのピクルスを重ねた一日30食限定の喜瀬バーガーという遊び心も。格式と親しみやすさが同居するこの距離感は、リゾートの鉄板焼きならではの魅力です。

アフタヌーンティー|海とグリーンを眺める午後

ザ・リッツ・カールトン沖縄 名護湾の絶景を背景に心地よい風を感じながら味わう至福のアフタヌーンティー
出典:公式サイトより

エメラルドグリーンの海と緑豊かなフェアウェイを見渡すロビーラウンジ&バーも、今回のリニューアルで生まれ変わった空間のひとつです。息を呑むような景色と穏やかな沖縄のリズムに包まれるこの場所では、営業再開後、8月より季節のペストリーやアフタヌーンティーの提供が始まると公式に案内されています。

沖縄のエッセンスを取り入れつつ、伝統と優雅さを大切にしたスタイルのアフタヌーンティーは、宿泊せずとも訪れたい名護の午後の過ごし方。提供時期やメニューの詳細は変わる場合があるため、訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

18ホールに囲まれて|ゴルフと、沖縄の自然に触れる体験

ザ・リッツ・カールトン沖縄 リゾートの美しい佇まいと青い海に向かってショットを放つ緑豊かなゴルフコース
出典:公式サイトより

かねひで喜瀬カントリークラブに三方を囲まれるという立地は、ゴルファーにとってこの上ない環境です。海を見下ろすチャンピオンシップコースでのラウンドとリッツ・カールトンの滞在を組み合わせられるリゾートは、国内でも希少な存在です。

ゴルフをしない滞在者にも、サンゴの苗づくりからやんばるのトレッキングまで、沖縄の自然と文化に触れるアクティビティプログラムが用意されています。好天の季節には、12種類以上のご馳走を詰め込んだピクニック体験「リッツニック」を携えて、好きな場所で沖縄の自然を味わうこともできます。美ら海水族館へも車で30分圏内、話題のテーマパーク・ジャングリアへのアクセスも良く、本島北部観光の拠点性も十分です。

旅の日程が決まったら

ザ・リッツ・カールトン沖縄 ランタンの灯りが誘うやんばるの自然と調和した幻想的なロビーエントランス
出典:公式サイトより

リッツ・カールトンはマリオット・ボンヴォイの最上位に位置づけられるブランドです。ポイント宿泊の憧れの的であると同時に、上級会員の滞在記では特典やクラブアクセスとの組み合わせ方が盛んに語られています。同じ名護には、2026年にリブランドしたばかりのコートヤード・バイ・マリオット沖縄リゾートもあり、カジュアルに湾と暮らすコートヤード、高台の静けさに沈むリッツ・カールトンと、旅の目的で選び分けられる恵まれたエリアです。

改装明けの注目が集まるいま、全97室という規模も相まって、記念日シーズンや連休の予約は早くから動くはずです。クラブレベルやカバナルームなど滞在の軸になる客室は、日程が決まった時点で押さえるのが正解。視野を広げれば、日光の温泉、福岡の都心、大阪の摩天楼、ニセコの雪景色と、国内のリッツ・カールトンはそれぞれに個性的な物語を持っています。その原点のひとつである日本初のリゾート、この喜瀬の高台から巡り始めるのも一興です。

結び|遠くへ行くことではなく、深く休むこと

夕暮れ時のマジックアワーに染まるザ・リッツ・カールトン沖縄 ファイヤーピットが揺らめくテラスラウンジ
出典:公式サイトより

海辺の華やぎから少しだけ距離を置いて、森と丘の静けさに身を沈める。ザ・リッツ・カールトン沖縄が差し出すのは、沖縄のもうひとつの過ごし方です。朝はテラスで名護湾のブルーを眺め、昼はやんばるの森のスパとライブラリーへ、夕暮れはクラブラウンジで一日を振り返り、夜は宵風の香りとともに眠りにつく。

改装を終えて再び扉を開いたいま、この丘の上の時間は一段と磨かれています。旅の本当の目的は、遠くへ行くことではなく、深く休むことなのかもしれません。賑やかなビーチリゾートを卒業した大人の沖縄に、これ以上の答えはなかなか見つからないのではないでしょうか。

アクセス|ザ・リッツ・カールトン沖縄

那覇空港から車で75分ほど、沖縄自動車道を許田インターで降りて喜瀬の高台へ上がります。空港リムジンバスや路線バスで喜瀬エリアまで移動し、タクシーを組み合わせる方法もあります。美ら海水族館や古宇利島、ジャングリアなど本島北部の観光へも動きやすく、名護市街の食事処へも車ですぐの立地です。

基本情報|ザ・リッツ・カールトン沖縄

ザ・リッツ・カールトン沖縄|喜瀬の高台、森と名護湾に抱かれるスパ&ゴルフリゾートを紐解く
項目内容
名称ザ・リッツ・カールトン沖縄
所在地沖縄県名護市喜瀬1343-1
ブランドザ・リッツ・カールトン(マリオット・ボンヴォイ参加)/2012年開業
客室数全97室(全室テラス付き)
チェックイン/チェックアウト15:00/12:00
主な施設ダイニング グスク、Riva Ristorante、鉄板焼 喜瀬、ロビーラウンジ&バー、ライブラリー、ザ・リッツ・カールトン・クラブラウンジ、ザ・リッツ・カールトン スパ(別棟)、屋内・屋外プール、フィットネス、かねひで喜瀬カントリークラブ隣接
駐車場あり(有料・バレーパーキング無料、EV充電ステーション設置)

※館内施設・客室・ダイニング等の情報は、ホテル公式サイトおよび公式発表に基づきます(2026年7月時点)。2026年7月17日の営業再開直後のため、各施設の営業時間・提供内容は変更となる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。

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