ザ・リッツ・カールトン東京の過ごし方|53階に泊まり、一歩も外に出ずに心が満ちる1泊2日

ザ・リッツ・カールトン東京の過ごし方|53階に泊まり、一歩も外に出ずに心が満ちる1泊2日

東京の真ん中にいるのに、東京へ出かけない。
53階で過ごした、いちばん贅沢な1泊2日。

ザ・リッツ・カールトン東京は、東京ミッドタウンの45階から53階に客室を構える、六本木のホテルです。ロビーは45階、プールと温浴施設は46階、クラブラウンジは最上階の53階。滞在のすべてが、地上200メートルより上で完結します。

今回泊まったのは、ラウンジと同じ53階のクラブフロア。チェックインからチェックアウトまで、館内のどこで、何をして過ごしたかを時刻ごとに振り返りました。充分に楽しめた。それでも、知っていればもっと楽しめたことがある。ここでは、クラブラウンジの5回の食事から46階の夜の湯まで、自分をいたわる過ごし方を紐解きます。

三つの高さを行き来する、天空の滞在の地図

吹き抜けの45階ロビーと柔らかな光

ザ・リッツ・カールトン東京での1泊2日は、45階・46階・53階という三つの高さを行き来する滞在です。45階にはロビーと主要なレストラン、46階には室内プールと温浴施設「ヒートエクスペリエンス」、53階にはクラブフロア宿泊者だけのクラブラウンジがあります。

過ごし方を組み立てる鍵は、クラブフロアに泊まるかどうかです。クラブラウンジは朝食からコーディアルまで1日5回の食事を用意していて、朝7時から夜10時までほぼ途切れません。ここに泊まると、食事のために館外へ出る理由がなくなります。

一般フロアに泊まる場合は、45階のレストランと46階のウェルネスフロアが滞在の舞台になります。以下のタイムラインはクラブフロアでの実体験をもとにしていますが、どちらの滞在にも使える流れで書きました。

14:30、ソファに沈んで迎えるチェックイン

窓際の席に運ばれる3段のアフタヌーンティースタンド

クラブフロアのチェックインは、53階のクラブラウンジの窓際のソファで行われます。チェックインの時刻は15時ですが、アフタヌーンティーの提供は14時30分から16時30分。少し早めに着いて、ティータイムの中に滑り込むのがいちばん贅沢な始まり方です。

六本木駅から地下通路でミッドタウンへ入り、ホテル専用のエレベーターで45階へ。扉が開いた瞬間のシグネチャーフレグランスと生演奏に迎えられ、そこから53階へ上がります。地上の喧騒から二段階で切り離されていく感覚が、滞在の最初の記憶になります。

ソファに腰を下ろすと、ウェルカムドリンクと3段のティースタンドが運ばれてきます。書類にサインをしながら、季節のテーマで組まれたスイーツとセイボリーを選ぶ。事務的なはずのチェックインが、滞在でいちばん優雅な時間のひとつに変わります。

扉を開けて、窓辺のソファで何もしない午後

扉を開けた瞬間に飛び込んでくる窓いっぱいの東京の街

アフタヌーンティーのあとに案内された客室は、ラウンジと同じ53階の「クラブデラックス キング」でした。扉を開けると、部屋の設えより先に窓いっぱいの東京が飛び込んできて、荷物を置くことも忘れて窓辺へ吸い寄せられます。

ここでの午後に、予定は要りません。窓辺のソファでコーヒーを淹れ、六本木ヒルズから東京湾まで続く眺めをただ見下ろす。本を開いても数ページで手が止まり、また景色に戻ってしまう。観光に出る時間が惜しくなっていく、その感覚が正解です。

ラウンジまでは廊下を少し歩くだけ。「コーヒーをもう一杯」「夜景をひと目だけ」という数分の往復が叶う距離は、同じ53階に泊まったときだけの贅沢でした。

窓辺のソファから眺める東京の街並み

17:30、オードブルで夕食を終えてしまう夜

夕暮れのオードブルタイム。ビュッフェ台に並ぶ料理の数々

17時30分、クラブラウンジはディナー前のオードブルの時間に入ります。ひと口サイズのカナッペ、扇状に並ぶシャルキュトリー、切り分けられるチーズボード、そしてシェフがその場で仕上げるライブクッキング。「軽いおつまみ」という想像は、ビュッフェ台の前で覆されます。

正直にいえば、この日の夕食はオードブルだけで充分でした。少しずつ取っては窓際の席に戻り、夕景が夜景へ移ろうのをシャンパン越しに見届ける。その往復さえ楽しくて、45階のレストランへ下りる予定は自然と消えていきました。

それなのに、部屋に戻ってからルームサービスでカレーを頼んでしまいました。ホテルのカレーが好きで、メニューにあると我慢ができない性分です。照明を落とした部屋で、窓の外の光の海を眺めながら食べる一皿は、ラウンジの満足とはまた別の、自分を甘やかす時間でした。

夕食をしっかりとりたい夜には、45階へ。日本料理「ひのきざか」、フレンチ「エリタージュ バイ ケイ コバヤシ」、ビストロノミー「タワーズ」が、ロビーと同じフロアに並んでいます。記念日や大切な人との夜なら、オードブルを軽めに済ませて、こちらの扉を開けるのもひとつの過ごし方です。

20:00、キャンドルの灯りで夜景と向き合う

53階から見渡す東京の夜景

20時、ラウンジは照明を絞り、テーブルにキャンドルが灯るコーディアルの時間に変わります。デザートと食後酒の種類は控えめですが、ここで主役になるのは窓の外です。

滞在した夜は雨上がりで、塵が洗い流された空気の向こうに、新宿の摩天楼から東京の隅々まで光の粒が瞬いていました。これまで訪れたクラブラウンジのなかでも、夜景の美しさは間違いなくトップクラス。グラスを傾けながら、ただ黙って光の海を眺める時間に、言葉は要りませんでした。

部屋に戻ってからも、夜景は続きます。照明を落として窓辺のソファへ。眼下の光の海を誰にも気兼ねなく独り占めする時間は、ラウンジの夜景と並ぶ滞在のハイライトです。

夜、46階で水と湯に身体を預ける

夜景を望む46階の室内プール出典:ザ・リッツ・カールトン東京公式サイトより

コーディアルのあと、あるいはその前に、46階へ下ります。室内プール、フィットネス、温浴施設「ヒートエクスペリエンス」は宿泊者なら滞在中無料で、営業は7時から22時。夜のプールは照明が落とされ、水面が街の光を映し込みます。

20メートルのプールをゆっくり泳ぎ、水着のまま入れるジャグジーで身体を温め、視線の先にはずっと夜景。そこからロッカールームの奥のヒートエクスペリエンスへ。40.8度のホットバスに肩まで沈み、ふうっと息を吐くと、ガラスの向こうに東京の夜が広がります。

46階は撮影禁止のフロアです。カメラを置いて、ただ今だけに浸る。このホテルが教えてくれる過ごし方を、いちばん体現している場所かもしれません。

7:00、二つの朝食を気分で選ぶ

朝の窓辺から望む新宿方面の景色

朝7時、クラブフロアの朝は二つの選択肢から始まります。53階のクラブラウンジか、45階のレストラン「タワーズ」か。今回は両方を体験しました。

静けさを選ぶなら、ラウンジへ。クラブフロアとスイートの宿泊者だけの空間で、国立競技場や新宿御苑の緑まで見渡す窓辺の席に座り、コーヒーのおかわりを重ねながらゆっくりと一日を立ち上げていけます。メインを選んでサイドをビュッフェ台から取るセミビュッフェで、ラインナップは充分です。

活気と選択肢の多さを選ぶなら、タワーズへ。蜂の巣ごと置かれたコームハニー、巻き寿司から小鉢まで揃う和食、もう一つだけと手が伸びる焼きたてのパン。クラブフロア滞在ならラウンジの朝食でも充分ですが、和食をしっかり楽しみたい朝はタワーズが正解です。

11:30、ランチのあとソファでチェックアウト

ランチタイムに並ぶパンを使ったメニュー

チェックアウトは12時ですが、クラブラウンジでは11時30分から軽食のプレゼンテーションが始まります。小ぶりなバンズのサンドイッチやロールサンド、彩り野菜のスティック。最後の最後まで目移りしながら、そのままソファでチェックアウトの手続きを済ませました。

荷物を抱えて慌ただしく部屋を出る、あの滞在の終わり特有の寂しさがありません。最後のひと口まで満たされたまま、ふわりと日常へ送り出してもらえる。この余韻の設計が、クラブフロア滞在の真価だと感じました。

Marriott Bonvoyのプラチナエリート以上なら、16時までのレイトチェックアウトをチェックイン時にリクエストできます。今回はポイント宿泊でしたが、特典は有償宿泊と変わらず受けられました。午前中に46階でひと泳ぎして、昼を挟んでまだ部屋でゆっくりできる。最終日に半日が加わると、滞在の余韻はまったく別物になります。

2泊3日なら、45階の美食街をもう一章読む

桜の装花が彩るザ・ロビーラウンジ

1泊2日でいちばん惜しいのは、45階の扉を開ける時間がないことです。2泊3日なら、中日に「どこへも行かない一日」が丸ごと手に入り、ラウンジで完結した夕食を45階のレストランに置き換える余裕が生まれます。

中日の午後は、ザ・ロビーラウンジのアフタヌーンティーへ。クラブラウンジのものとは別物で、宿泊者でなくても利用できる季節ごとのテーマのティータイムです。生演奏とともに過ごす午後は、ホテルの心臓部に腰を下ろす体験でもあります。夜は、ひのきざかの鉄板焼や会席、エリタージュのフレンチ。初日に見送った扉を、二日目に開けることができます。

プロポーズや記念日の舞台として選ぶなら、45階のディナーを中日の夜に据え、53階の夜景をその前後に置く。クラブラウンジで乾杯してからレストランへ下りる流れは、2泊3日だからこそ組めるものです。

旅の日程が決まったら|観光を手放して、53階に泊まる

ザ・リッツ・カールトン東京の過ごし方を決めるいちばんの分岐は、クラブフロアに泊まるかどうかです。クラブラウンジはクラブフロアとスイートの宿泊者限定で、追加料金でもプラチナエリートのステータスでも入れません。一般フロアからクラブフロアへのアップグレードも基本的に期待できないため、ラウンジ込みの滞在を望むなら、予約の段階でクラブフロアを選ぶことが唯一の方法です。

カードで迎える滞在も設計しておきたいところ。Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは保有でゴールドエリート、年間500万円の利用でプラチナエリート、年間400万円の利用で無料宿泊特典の対象になります。

16時のレイトチェックアウトは、このホテルでこそ価値が跳ね上がる特典です。詳しくはMarriott Bonvoy® マリオット・アメックス・カード特集で紐解いています。

予約は、楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルを横に並べて総額で見比べるのが確実です。

  • 楽天トラベル(Marriott Bonvoy会員で楽天も使う方の編集部おすすめ)
  • 一休
  • Yahoo!トラベル

Marriott Bonvoy会員で楽天も使う方なら、楽天トラベルが編集部のおすすめ。エリート特典そのままに楽天ポイントも使えます。

詳しくは楽天トラベル×マリオットボンヴォイ連携ガイド|エリート特典を維持しながら、楽天ポイントで泊まるという選択をどうぞ。

クラブフロアは客室数が限られ、週末や桜の季節のアフタヌーンティーの時期は早く埋まります。日程が決まったら、53階のクラブフロアを楽天トラベルで先に押さえてしまいましょう。

結び|何もしなかった1泊2日が、いちばん濃く残る

チェックアウトを終えて六本木の街へ戻るとき、到着したときとは心の軽さがまったく違うことに気づきます。観光地をひとつも巡っていないのに、滞在の記憶は、これまでのどの東京の旅より濃く残りました。

アフタヌーンティーで始まったチェックイン、オードブルのあとに頼んでしまったカレー、雨上がりの光の海、40.8度の湯、静かな朝、ランチのあとのチェックアウト。1日5回の食事と三つの高さが、滞在に物語のリズムを与えてくれます。

すり減った日常を脱ぎ捨てて、本来の自分を取り戻したい。そんなときは、観光の予定を手放して、53階に泊まってみてください。

ザ・リッツ・カールトン東京を、もっと深く知る

アクセス|六本木駅から地下通路で45階へ

都営大江戸線「六本木駅」8番出口から地下通路で東京ミッドタウンへ直結。東京メトロ日比谷線「六本木駅」は4a出口側から地下通路を経由して8番出口へ、千代田線「乃木坂駅」からは3番出口より徒歩約3分です。ミッドタウン・タワーのホテル専用エレベーターで、ロビーのある45階へ直行します。

車の場合はミッドタウン・タワーのホテル車寄せへ。羽田空港から約30分、成田空港から約60〜90分が目安です。

基本情報|ザ・リッツ・カールトン東京

ライオンの紋章が迎えるホテルの正面玄関
項目内容
正式名称ザ・リッツ・カールトン東京(The Ritz-Carlton, Tokyo)
所在地〒107-6245 東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン
チェックイン / チェックアウト15:00 / 12:00(プラチナエリート以上は最大16:00)
クラブラウンジ53階・クラブフロア(52・53階)およびスイート宿泊者限定・1日5回のフードプレゼンテーション
プール・ヒートエクスペリエンス46階・7:00〜22:00・宿泊者は滞在中無料・温浴施設は16歳以上
会員プログラムMarriott Bonvoy

館内施設・提供内容・時間は時期により変更の可能性があります。最新は公式情報をご確認ください。

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