高さ248.1メートル。東京でも屈指の超高層ビル「ミッドタウン・タワー」の最上部。
ザ・リッツ・カールトン東京の最上階となる53階に、限られたゲストだけが扉を開けることを許された空間があります。
「ザ・リッツ・カールトン クラブラウンジ」。
専用キーをかざしてエレベーターを降りた瞬間、ふわりと香るシグネチャーフレグランス。窓の外には、足元から地平線まで続く東京の大パノラマ。そして、ひとりひとりの名前を呼び、寄り添うように語りかけてくれるスタッフの美しい言葉遣い。
ここで過ごす時間は、単なる「ラウンジ利用」ではありません。チェックインからチェックアウトまで、感情のグラデーションを描くように移ろう1日5回のフードプレゼンテーションと、刻一刻と表情を変える天空の景色に身を委ねる——そんな、滞在そのものを主役にする体験です。
今回は、クラブフロア宿泊で味わい尽くした、ザ・リッツ・カールトン東京のクラブラウンジでの滞在の記憶を紐解いていきます。
ザ・リッツ・カールトン東京「クラブラウンジ」とは|クラブフロア宿泊者だけに許された53階の特権


まず最初に、いちばん大切なことをお伝えします。
ザ・リッツ・カールトン東京のクラブラウンジは、クラブフロア(52・53階)またはスイートに宿泊するゲストだけが利用できる空間です。
- 追加料金を支払っての利用はできません
- Marriott Bonvoyプラチナエリート以上の会員でも、ステータスでの利用はできません
- 一般フロアで予約した場合、アップグレードでクラブフロアになることも基本的にありません
つまり、このラウンジで過ごしたければ、最初からクラブフロアまたはスイートを予約する——それが唯一の方法です。
多くのホテルでは「プラチナ会員ならラウンジ無料」が当たり前になっていますが、リッツ・カールトンというブランドはその例外。だからこそ、ここには静けさと特別感が保たれています。「ホテルの中のホテル」と呼ばれる所以を、足を踏み入れた瞬間に理解することになります。
チェックインは、アフタヌーンティーとともに。ソファで始まる優雅な滞在の幕開け


クラブフロア宿泊者のチェックインは、フロントの列に並ぶ必要がありません。案内されるのは、窓際のソファ席。
腰を下ろすと、目の前にすっと差し出されるウェルカムドリンク。そして「お手続きの間、アフタヌーンティーをお楽しみください」という言葉とともに、3段のティースタンドが運ばれてきます。


書類にサインをするその傍らで、湯気を立てる紅茶と、絶景と、美しいスイーツたち。
「チェックイン」というもっとも事務的な瞬間が、滞在でもっとも優雅な時間のひとつに変わる——この演出に、リッツ・カールトンのホスピタリティの真髄が詰まっています。慌ただしく移動してきた心と身体が、ここで一気にほどけていくのを感じました。
「レジデンス」のように寛げる空間と、東京を一望するパノラマ


ラウンジ内は、まるで上質な邸宅に招かれたかのような設え。和の意匠を感じる組子のスクリーンや生花が空間を柔らかく区切り、ソファ席、ダイニング席、ライブラリーと、気分や時間帯に合わせて居場所を選べます。


そして何より、この場所の主役は窓の外。


53階という高さから見渡す東京は、もはや「街」というより「地図」。これほどの高層階にクラブラウンジを構えるホテルはなかなかありません。昼は果てしなく続く街並みと空のグラデーション、夜は宝石箱をひっくり返したような光の海。同じ席に座っていても、時間の経過とともにまったく別の景色が広がります。
アフタヌーンティー|季節のテーマで彩られる、天空のティータイム


クラブラウンジのアフタヌーンティーは、季節ごとにテーマが変わります。滞在時は「桜のアフタヌーンティー」。メニューを開いた瞬間から、春の物語が始まっていました。


セイボリーは、新玉葱のムースとグリーンピースのピュレに桜を象った根菜のピクルスを添えた一品、大葉と山葵クリームを挟んだオイルサーディンのファルスのサンドイッチ、三種のドライフルーツを和えた黒胡椒風味のクリームチーズの桜カラーのサンドイッチ。
スイーツにはハニーレモンタルトレット、アカシアハニークランチチョコレート、レモンマカロン。蜂蜜とレモンの優しい甘さが、桜の柔らかな色合いと響き合います。


プレートにそっと描かれた「Welcome」の文字。こうしたさりげない一筆に、心の距離がふっと縮まります。


スコーンはプレーンとハニージンジャーの2種。オリーブやバルサミコ酢を効かせた小皿も並び、甘いものと塩気のあるものを行き来しながら、気づけば夢中で手が伸びている——そんな、自分で選び取るワクワク感に満ちたティータイムでした。
オードブル|「ほぼディナー」と呼びたくなる、圧巻のフードプレゼンテーション


17時30分。ラウンジの空気が、昼の柔らかさから夜の艶やかさへと衣替えを始める時間。
ディナー前のオードブルと聞いて想像する「軽いおつまみ」のイメージは、ビュッフェ台の前に立った瞬間に覆されます。


ひと口サイズの美しいカナッペ、ガラスの大皿に扇状に並べられたシャルキュトリー、数種類のチーズが切り分けられるチーズボード。




さらに、シェフがその場で仕上げるライブクッキングまで。出来立ての温かい一皿が次々と供される光景は、もはや「オードブル」の域を超えています。


シャンパンやワインのセレクションも充実しており、夕暮れの空をグラス越しに眺めながらの一杯は格別。


正直にお伝えすると、この日の夕食はオードブルだけで完結してしまいました。種類の多さに目移りし、少しずつ取っては窓際の席に戻る——その往復さえも楽しい。「あれだけで満足」と心から言える、圧巻のプレゼンテーションでした。
コーディアル|数あるクラブラウンジの中でも、トップクラスの夜景とともに


20時。ラウンジは一日の中でもっともドラマチックな表情に変わります。
照明はぐっと絞られ、テーブルにはキャンドルの灯り。昼間のラウンジと同じ場所とは思えないほど、空気の質感がガラリと変わるこの演出が、たまらなく好きでした。


コーディアルタイムには、タルトなどのデザートや食後酒が用意されます。種類はやや控えめで、欲を言えばもう少しバリエーションが欲しかったというのが正直な感想。ただ、それを補って余りあるのが——窓の外の景色です。


この日は雨上がり。塵が洗い流された澄んだ空気の向こうに、新宿の摩天楼から東京の隅々まで、光の粒が果てしなく瞬いていました。
これまで数多くのクラブラウンジを訪れてきましたが、夜景の美しさは間違いなくトップクラス。これほどの高さから東京の夜を見下ろせるラウンジは、他にほとんど存在しません。


グラスを傾けながら、ただ黙って光の海を眺める。言葉がいらない時間こそが、このラウンジ最高の贅沢かもしれません。
朝食|静けさに包まれて迎える、天空のセミビュッフェモーニング


翌朝7時。朝陽に満たされたラウンジで迎える朝食は、メインディッシュを選び、サイドをビュッフェ台から自由に取るセミビュッフェスタイルです。


焼きたてのペストリー、フレッシュなサラダ、フルーツ。そして和食のコーナーには土鍋のご飯やお味噌汁、丁寧な小鉢も並びます。


メインに選んだオムレツは、ナイフを入れるのがためらわれるほど美しい仕上がり。


45階のレストラン「タワーズ」の朝食と比べると、和食のバリエーションが少し控えめなくらいで、ラインナップとしては充分すぎるほど。そして何より、クラブフロアとスイートの宿泊者だけという空間ならではの、人の少ない落ち着いた朝の時間が流れています。


国立競技場や新宿御苑の緑まで見渡せる窓辺の席で、コーヒーのおかわりを重ねながら、ゆっくりと一日を立ち上げていく。「タワーズ」の活気ある朝も魅力的ですが、静けさの中で自分のペースを守れるこの朝食は、クラブフロア滞在ならではのご褒美です。
ランチ|チェックアウトの瞬間まで続く、満ち足りた余韻


そして迎えるチェックアウトの日。最後のお楽しみが、11時30分から始まる軽食(ランチ)のプレゼンテーションです。
小ぶりなバンズのサンドイッチやロールサンドなど、パンを使ったメニューが中心の、ランチらしい軽やかなラインナップ。


彩り野菜のスティックや小さなデリの数々に、最後の最後まで目移りしてしまいます。
ラウンジでランチをいただいてから、そのままソファでチェックアウト。荷物をまとめて慌ただしく部屋を出る、あの「滞在の終わり」特有の寂しさがありません。最後のひと口まで満たされたまま、ふわりと日常へ送り出してもらえる——この余韻の設計こそ、クラブフロア滞在の真価だと感じました。
1日5回のフードプレゼンテーション|タイムテーブル
滞在時のフードプレゼンテーションのスケジュールは以下の通りでした。
| フードプレゼンテーション | 時間 |
|---|---|
| 朝食 | 7:00~10:30 |
| 軽食(ランチ) | 11:30~13:30 |
| アフタヌーンティー | 14:30~16:30 |
| ディナー前のオードブル | 17:30~19:30 |
| コーディアル | 20:00~22:00 |
朝7時から夜10時まで、ほとんど途切れることなく何かしらの「お楽しみ」が続いていることがわかります。極端な話、滞在中の食事をすべてラウンジで完結させることも可能。ホテルから一歩も出ない「おこもりステイ」と、これほど相性の良いラウンジはありません。
※時間・内容は時期により変更の可能性があります。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
利用条件のおさらい|クラブラウンジで過ごしたいなら「最初からクラブフロア予約」を
最後にもう一度、大切なことを。
- クラブラウンジはクラブフロア(52・53階)およびスイート宿泊者限定
- 追加料金での利用は不可
- プラチナエリート以上のステータスでも利用不可
- 一般フロアからクラブフロアへのアップグレードは基本的に期待できない
「せっかくリッツ・カールトン東京に泊まるなら、ラウンジも体験したい」——そう思うなら、予約の段階でクラブフロアまたはスイートを選ぶことが必須条件です。
確かに、一般フロアとの料金差は決して小さくありません。けれど、1日5回のフードプレゼンテーション、ソファでのチェックイン・チェックアウト、専任コンシェルジュ、そしてあの夜景。滞在のすべてが変わる体験価値を考えれば、この差額は「東京で最も贅沢な時間への入場券」だと、胸を張っておすすめできます。
結び|クラブラウンジが教えてくれた、「何もしない」という最高の過ごし方
ザ・リッツ・カールトン東京のクラブラウンジで過ごした時間を振り返ると、不思議なことに「何をしたか」よりも「どんな気持ちだったか」ばかりが思い出されます。
桜のスイーツに心が躍ったアフタヌーンティー。グラス片手に夕景から夜景への移ろいを見届けたオードブルの時間。雨上がりの澄んだ夜に、息を呑むほどの光の海を見下ろしたコーディアル。そして、静寂の中で迎えた朝。
1日5回のフードプレゼンテーションは、単なる食事の提供ではありません。それは、時間の流れそのものを美しく区切り、滞在に物語のリズムを与えてくれる仕掛けです。
予定を詰め込まなくても、観光に出かけなくても、ただこの53階にいるだけで、心が満たされていく。
すり減った日常を脱ぎ捨てて、本来の自分を取り戻したい——そんな時にこそ、ザ・リッツ・カールトン東京のクラブフロアを予約して、この天空のラウンジに身を委ねてみてください。
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出会ったことのない体験、そして新しい自分に出会う旅へ。


「TIMELESS」が提案するのは、損得勘定を超えた先にある、一生モノの記憶に残る滞在です。
日常の決済を旅の準備に変え、貯まったポイントで最高峰のホスピタリティに触れる。マリオット・アメックス・プレミアムは、あなたの人生に新しい彩りを添える、最も確実な投資になるはずです。
ポイントの先にある、まだ見ぬ景色。その扉を、今こそ開いてみませんか。
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ザ・リッツ・カールトン東京を、もっと深く知る
- ザ・リッツ・カールトン東京(総合)|日常を脱ぎ捨てる天空のサンクチュアリ。心を満たす極上のリトリート
- 客室|最上階クラブフロア「クラブデラックス」で過ごす天空のプライベート空間
- クラブラウンジ|アフタヌーンティーで始まり、夜景で満たされる天空のステイ
- 朝食「タワーズ」|45階の絶景とともに味わうセミビュッフェの美食モーニング
- レストラン特集|天空の美食空間で楽しむ上質なダイニング
- プール&ヒートエクスペリエンス|夜景に抱かれる天空のウェルネス体験
- プラチナエリート特典|アップグレード・レイトチェックアウトで滞在価値が上がる
- ギャラリー|ザ・リッツ・カールトン東京の美しい空間を切り取った写真集
- アクセス・基本情報|迷わず到着するためのアクセスガイド・駐車場・最寄り駅
基本情報|ザ・リッツ・カールトン東京「クラブラウンジ」


ザ・リッツ・カールトン東京「クラブラウンジ」
〒107-6245 東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン ザ・リッツ・カールトン東京 53F
利用対象 クラブフロア(52・53階)およびスイート宿泊者限定
時期により内容・時間が変更の可能性あり/最新は公式情報をご確認ください。
ザ・リッツ・カールトン東京


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ザ・リッツ・カールトン東京
〒107-6245 東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン
TEL 03-3423-8000
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