日本橋の真上、20年磨かれた空のサンクチュアリ。
国の重要文化財・三井本館の石柱、老舗百貨店の暖簾、江戸から続く商いの気配。時間が幾層にも重なる日本橋の真上、日本橋三井タワーの高層階に、東京でもっとも空に近いホテルのひとつが浮かんでいます。
マンダリン オリエンタル 東京は、2005年12月2日、グループの日本初のホテルとして開業しました。エレベーターが38階のロビーに着いた瞬間、眼下に日本橋の甍、遠くに皇居の森、晴れた日には富士山までが視界いっぱいに開けます。フォーブス・トラベルガイドでホテル部門・スパ部門ともに最高評価の5つ星を長年獲得し続ける、東京を代表する一軒です。
空の上の静寂と、地上の江戸の物語。そのあいだを往復する——そんな滞在を叶えてくれる一軒を、公式情報と滞在した人々の声をもとに、ひとつずつ紐解いていきます。
20年目の風格|磨き込まれた完成度で選ばれるホテル

マンダリン オリエンタル 東京の開業から、2025年で20年。東京の外資系ラグジュアリーのなかでも古参の部類ですが、その歳月は古さではなく、円熟として館内に満ちています。「森と水=日本の自然」をモチーフにした空間は、開業以来磨き続けられてきた気品そのもの。新しさを競うのではなく、磨き込まれた完成度で選ばれるホテルへ。それが、いまのマンダリン オリエンタル 東京の立ち位置です。
フォーブスの5つ星をホテルとスパの両部門で守り続けるという事実が、その完成度を静かに証明しています。開業ラッシュが続く東京で、あえて「変わらない水準」を選ぶ。その選択に応え続けられるホテルは、実はそう多くありません。
日本橋・三井タワー|重要文化財の隣に泊まる

ホテルが入る日本橋三井タワーは、重要文化財・三井本館に寄り添って建つ超高層ビルです。東京メトロ・三越前駅から直結という、雨の日も靴を濡らさないアクセス。日本橋三越本店やCOREDO室町の賑わいも、すべて徒歩数分の圏内です。
丸の内でも銀座でもなく、日本橋。江戸の商都の記憶が残るこの街を選んだこと自体が、「立地する土地柄と文化に敬意を表するホテルづくり」というマンダリン オリエンタルの理念の表明でした。老舗の街に立つ世界ブランドという構図が、このホテルの品格の土台になっています。
「森と水」に包まれて眠る、空の上の客室と和の記憶の窓辺

客室は高層階に全179室。もっともスタンダードな部屋でも50平米以上というゆとりは、東京のホテルでは指折りの水準です。窓の外に広がるのは、東京を眼下に見渡すパノラマ。ガラスの内側は驚くほど静かで、地上の喧騒は遠い風景に変わります。
高層ホテルの夜景は数あれど、日本橋の真上という視点は唯一のもの。五街道の起点だった街、江戸の中心だった街の灯りを見下ろしながら眠る体験には、他の街では味わえない物語があります。

客室の空間を特別なものにしているのが、「森と水」をモチーフにした和の意匠です。スタイリッシュなインテリアのなかに、日本の自然を思わせるテキスタイルや素材の表情が織り込まれ、高層の緊張感をやわらげて、安らぎの温度を添えています。
窓辺に腰を下ろし、日本橋の甍と皇居の森を交互に眺める夕暮れ。都市の真上にいながら、視線の先には江戸と自然の記憶がある。この二重写しの風景こそ、マンダリン オリエンタル 東京の客室だけの財産です。

フォーブス5つ星を守り続ける、天空のスパの聖域

「ザ・スパ・アット マンダリン オリエンタル 東京」は、フォーブス・トラベルガイドのスパ部門で長年5つ星を獲得し続ける、日本を代表するホテルスパのひとつです。高層階の静寂のなかで受けるトリートメントは、東京の空に浮かんだまま心身をほどいていくような体験。
数々の受賞歴は、単なる飾りではありません。予約の取りにくさも含めて、「東京で最高のスパ体験を」と探す人が最後にたどり着く場所です。メニューや利用条件は公式サイトでご確認ください。
「レジェンダリー」の名を持つ、オリエンタルラウンジのアフタヌーンティー

最上階38階、ロビーに隣接する「オリエンタルラウンジ」は、このホテルの社交の中心です。床から天井まで広がるガラス窓の外には、皇居から新宿方面への大展望。ここで供されるのが、世界各地で高い評価を受けてきた「レジェンダリーアフタヌーンティー」です。
季節ごとにテーマを変えて仕立てられるアフタヌーンティーは、東京のティーシーンでも常に語られる存在。その詳しい世界観と楽しみ方については、一本の記事に値する奥行きがあるため、稿を改めてじっくりとご紹介するつもりです。ラウンジ内には、カウンターで繰り広げられる劇場型ダイニング「タパス モラキュラーバー」という異才も潜んでいます。
世界一のピッツァと、フレンチと広東|記念日に応える夜の食卓

このホテルには、世界的な「事件」がもうひとつあります。わずか8席、大理石のカウンターだけの「ピッツァバー on 38th」。ピッツァイオーロが目の前の窯で焼き上げる一枚は、イタリア産オーガニック小麦をブレンドし、計48時間の発酵を経た多加水生地。その実力は、ピッツェリア専門ガイド『50 Top Pizza』のアジア太平洋ランキングで1位に輝き、ミシュランガイドでも長年評価され続けてきたほどです。
ラグジュアリーホテルの38階で、窯前のカウンターに8人だけ。予約困難も納得の、東京でもっとも特別なピッツァ体験です。

37階には、正統派のファインダイニングが並びます。フレンチファインダイニング「シグネチャー」は、眺望とともに繊細なフランス料理を味わう舞台。ホテルのセラーに眠る膨大なワインコレクションが、その一皿一皿を支えます。
広東料理「センス」が目指すのは「本場よりもおいしい広東料理」。週末の飲茶も人気を集める実力店です。隣接する「センス ティーコーナー」では、世界各地から集めた20種類以上の銘茶で静かなティータイムを。中華とフレンチ、どちらの記念日にも最上級の答えがある。それがこのホテルの食の厚みです。

日常と非日常のあいだを埋める多彩な食と、持ち帰れるグルメショップ

気軽に使えるオールデイダイニング「ケシキ」、江戸前の技が光る「鮨 心 by 宮川」、そしてアトリウムの自然光が降り注ぐ多国籍料理ブッフェ「ヴェンタリオ」。ホテル内の食の選択肢は、フォーマルからカジュアルまで隙がありません。
なかでもヴェンタリオのブッフェは、世界の食文化を旅するような構成で、ランチの目的地として単独の人気を誇ります。その詳しい魅力は、これも稿を改めてご紹介したい世界です。一日の締めくくりには「マンダリンバー」で、洗練の一杯を。

ホテルの美味を持ち帰れるのが「ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ」です。ペストリーシェフの手によるケーキや焼き菓子、パンが並び、手土産の格を一段引き上げてくれる存在。日本橋での買い物の締めくくりに立ち寄る楽しみとしても定着しています。
宿泊しなくても、ケーキひとつからマンダリンの世界に触れられる入口。ここから始まる憧れも、きっとあります。
江戸の街と目覚める、朝の過ごし方
このホテルの朝には、日本橋ならではの贅沢があります。人通りの少ない早朝、エレベーターを降りて江戸の商都を散歩する時間です。三井本館や日本銀行の重厚な石造り、まだ暖簾の出ていない老舗の店構え、朝日を受ける日本橋の麒麟像。観光客で賑わう前の街は、この立地に泊まる人だけの独り占めです。
散歩から戻ったら、高層階の朝食で一日を整えて。朝食の会場や提供内容、時間は変更となる場合があるため、最新の情報は公式サイトでご確認のうえ、宿泊予約の際に朝食付きプランを検討してみてください。
日本橋での過ごし方|空と地上を往復する滞在

このホテルの滞在は、館内で完結させるより、街との往復で味わうのが正解です。マンダリン オリエンタル 東京の魅力は、食とスパ、そして眺望という円熟の三本柱にあり、館内をアクティブに遊び尽くすリゾート型の滞在とは性格が異なります。休日を丸ごとホテルで過ごすというより、日本橋という街を深く味わい、空の上の静寂へ帰ってくる滞在です。
エレベーターを降りれば、三井本館や日本銀行の重厚な建築、日本橋三越本店、COREDO室町の食の賑わい、老舗の味と職人の店。江戸から続く街歩きの奥深さは、京都とはまた違う「時間旅行」です。夜、ライトアップされた麒麟像を眺めてからホテルへ戻る。空の上の静寂と、地上の物語。その往復こそが、このホテルに泊まる醍醐味です。
旅の日程が決まったら|窯前の8席と、聖域の枠を先に

20年磨かれてきた完成度に身を委ねる滞在を選ぶなら、予約の起点は「席」です。わずか8席の「ピッツァバー on 38th」は予約困難で知られ、フォーブス5つ星のザ・スパも、希望の日時ほど早く埋まっていきます。客室は、日本橋の甍を見下ろす夜景か、皇居の森と向き合う窓辺か、眺望で選ぶ楽しみを残しておいてください。
実務としてひとつ。レジェンダリーアフタヌーンティー、シグネチャー、センスのディナーは宿泊とは別枠の予約です。どこで宿泊を予約しても、席の確保はホテルのレストラン予約で済ませておくのが確実です。
予約は、楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルを横に並べて総額で見比べるのが確実です。同じ客室でも、掲載されるプランと総額が違ってくるためです。
- 楽天トラベルは楽天ポイントを貯めて使える
- 一休は上質な宿に絞った掲載とタイムセール(編集部おすすめ)
- Yahoo!トラベルはPayPayとの連携が持ち味
20年選ばれ続けてきた一軒は、記念日の週末と連休から埋まっていきます。窯前の一枚と、空の上の聖域の朝を思い描いたなら、新幹線の予約と一緒に、この日本橋の空の一室を一休で先に押さえてしまいましょう。

結び|東京の記憶を、見下ろす夜

マンダリン オリエンタル 東京の窓辺に立つと、東京という街の大きさと、その中で自分が確かに休んでいることの贅沢を、同時に感じます。眼下の日本橋は、五街道の起点だった場所。日本中の旅がここから始まった街の真上で、あなたの旅は静かに締めくくられます。
レジェンダリーアフタヌーンティーの午後、世界一のピッツァの夜、フォーブス5つ星のスパの朝。20年磨かれてきた完成度に身を委ねる滞在の答えは、もう見えているのではないでしょうか。
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アクセス|マンダリン オリエンタル 東京
マンダリン オリエンタル 東京へは、東京メトロ銀座線・半蔵門線の三越前駅から直結。改札からホテルのエレベーターまで、外に出ることなくたどり着けます。東西線・都営浅草線の日本橋駅からも徒歩7分ほど。東京駅からもタクシーで数分の距離です。
車寄せは日本橋三井タワーに設けられており、羽田・成田両空港からのアクセスも良好。日本橋という立地は、東京観光にもビジネスにも、驚くほど機動力を発揮します。
基本情報|マンダリン オリエンタル 東京
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | マンダリン オリエンタル 東京 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋室町2-1-1(日本橋三井タワー高層階) |
| 開業 | 2005年12月2日(マンダリン オリエンタル日本初のホテル) |
| 客室 | 全179室(50㎡以上) |
| ダイニング | オリエンタルラウンジ(レジェンダリーアフタヌーンティー)、ピッツァバー on 38th、シグネチャー(フレンチ)、センス(広東料理)/センス ティーコーナー、ケシキ、ヴェンタリオ、鮨 心 by 宮川、タパス モラキュラーバー、マンダリンバー、グルメショップ ほか |
| スパ | ザ・スパ・アット マンダリン オリエンタル 東京(フォーブス・トラベルガイド スパ部門5つ星の常連) |
| ブランド | マンダリン オリエンタル ホテル グループ |
※館内施設・客室・ダイニング等の情報は、ホテル公式サイトおよび公式発表に基づきます(2026年9月時点)。料金・営業時間・メニュー内容は変更となる場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。




















