緑と水の風景を、自分のバルコニーから。丸の内1-1-1に、日本の原風景がある。
東京駅から歩いて、和田倉噴水公園の水音が聞こえてくる頃、視界がふっと開けます。皇居外苑の緑、和田倉濠の水面、その向こうに白い外壁のホテル。
パレスホテル東京は、1961年開業の旧パレスホテルの歴史を受け継ぎ、2012年5月に丸の内1-1-1で新たな歴史を始めた一軒です。全284室は「グランドレジデンス」の思想で全室45㎡以上、その半数以上に都心では珍しいバルコニーが付いています。
朝、バルコニーの扉を開けて、緑と風に包まれて深呼吸をする——そんな滞在を叶えてくれる、フォーブス・トラベルガイド5つ星とミシュラン3キーを重ねる東京の名門を、公式情報と滞在した人々の声をもとに、ひとつずつ紐解いていきます。
「最上質の日本」という選び方|ナンバーワンより、オンリーワン

パレスホテル東京が掲げる言葉は、「落ち着きと品格に満ちた、最上質の日本」。海外ブランドのラグジュアリーが東京に次々と上陸するなかで、この宿は日本のホテルとして、日本の原風景を窓の外に持つことを選びました。ナンバーワンよりオンリーワンでありつづける、という公式の言葉がその姿勢を語っています。
だから、ここでの滞在は「高層階の絶景」ではなく「目の高さの緑と水」で記憶に残ります。派手さのかわりに、きめ細やかなおもてなしを隅々にまで行き届かせるために、あえて284室に規模を抑えた。その判断が、ロビーの静けさにも、客室の余白にも、確かに表れています。
半世紀を超える歴史と、2012年の再出発。東京で「日本の名門」に泊まる、という選択の答えが、この一軒です。
丸の内1-1-1|和田倉濠のほとり、大手町駅直結という立地

ホテルが立つのは、東京都千代田区丸の内1-1-1。目の前に和田倉噴水公園と和田倉濠、その先に皇居外苑の緑が広がります。公式が「まさに日本の原風景といえる、緑と水の広がり」と表現する眺めは、東京の一等地でありながら、時間の流れがゆるやかです。
一方で、その外側は一日を通してアクティブな丸の内と大手町。地下1階は地下鉄大手町駅に直結し、東京駅からも徒歩圏、銀座や日本橋も至近です。雨の日も濡れずに駅から館内へ入れる動線は、ビジネスにもレジャーにも効いてきます。
館内のデザインを手掛けたのは、G.A Groupのテリー・マクギニティー。ロビーから客室まで、日本の素材感と静けさをモダンに翻訳した空間が、「最上質の日本」の器になっています。
全室45㎡以上のグランドレジデンスと、バルコニーの窓辺|クラブフロアの選択肢

客室は、デラックス45㎡、グランドデラックス55㎡、スイート75㎡から210㎡以上まで、全室が45㎡以上。窓の外は「内堀通り側」と「和田倉噴水公園側」の二系統で、噴水公園側の客室にはバルコニーが付きます。緑と水を望むなら、予約時にバルコニー付きを指定してください。上質なリネンと開放感のあるバスルームが、部屋から出たくなくなる心地よさをつくります。
スイートは、エグゼクティブとガーデンの75㎡から、千代田80㎡、プレミア90㎡、パークとテラスの120㎡、そしてパレススイートへ。特別な日なら、リビングを持つスイートから選ぶ楽しみがあります。

クラブルームとスイートに滞在する方は、19階のクラブラウンジを利用できます。緑と水の景色を高い位置から見下ろしながら過ごせるもうひとつの居場所は、丸の内の一日を「帰る場所のある一日」に変えてくれます。詳細な提供内容は時期により変わりますので、公式サイトでご確認ください。

エビアン スパ 東京|「水を通じての健康」と、土日の朝のヨガ

5階のエビアン スパ 東京は、フランス・レマン湖のほとりの「Evian Resort」に連なるスパの日本初上陸。フォーブス・トラベルガイド2026のスパ部門で3年連続の5つ星を獲得した、この宿のウェルネスの核心です。テーマは「水を通じての健康」づくり。エビアンウォーターが生まれるまでの4つの体験をモチーフに、トリートメントが組まれています。
プロダクトはフランスのアンヌセモナンとオムニサンス、日本のwarew。男女別のリラクセーションラウンジと温浴施設があり、宿泊者はフィットネスルームと屋内プールを利用できます。土曜・日曜の朝7時からは、宿泊者限定のモーニングヨガが無料で開かれています(定員10名・前日夜8時までに要予約)。
朝のヨガから水辺の朝食へ、あるいは夜のトリートメントからバルコニーの夜風へ。整える時間が滞在の中に組み込まれているのが、この宿の設計です。プールは法定点検で利用停止となる期間があるため、滞在前に公式サイトの案内をご確認ください。
ザ パレス ラウンジ|輪島塗のアフタヌーンティーと、季節のパフェ

1階のロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」は、暖炉と本棚が自宅のリビングのような寛ぎをつくる、窓の外に緑が広がる空間です。看板は、輪島塗の漆器「Stones」で供されるアフタヌーンティー。季節ごとにテーマが替わり、クリスマスエディションなど限定の構成も登場します。提供は事前予約制で、専用ダイヤルまたはオンラインから。
そしてこのラウンジを語るうえで欠かせないのが、季節のパフェです。秋のシャインマスカット、夏のシェーブアイス、そして栗の季節のマロンシャンティイ。予約は30日先まで受け付けられ、人気の時期は席が先に埋まります。夜は8時からピアノの生演奏が入り、ミュージックチャージなしでカクテルの時間へ。ドレスコードはスマートカジュアル、喫茶の利用は90分までです。
アフタヌーンティーとパフェは、このホテルの中でも別格の人気を持つ体験です。それぞれの季節の構成と予約の攻略については、あらためて一本の記事として紐解く予定です。
10のレストラン&バーの昼と夜|エステール、和田倉、巽、濠、琥珀宮、鮨かねさか

この宿の食は、東京のホテルでも屈指の厚みです。フレンチファインダイニング「エステール」は「大地と海の出会いの物語を紡ぐ場所」を掲げ、アラン・デュカスの精神を冠した催しも開かれています。日本料理「和田倉」は店名の由来となった和田倉濠と和田倉橋を望み、天麩羅「巽」は6人掛けのカウンターのプライベート感、鉄板焼「濠」は職人の技を目の前で。
中国料理「琥珀宮」は季節の料理を作りたて・蒸したて・焼きたてで。そしてミシュランの星を持つ「鮨 かねさか」。1階のオールデイダイニング「グランド キッチン」は、水と緑を感じるテラス席を持ち、朝食から深夜まで開いています。ランチに迷ったら、まずグランド キッチンのテラスか、和田倉の濠の眺めを。
各店の予約はホテル公式のレストラン予約から(琥珀宮と鮨 かねさかは店舗へ直接)。個室プランも用意されているので、顔合わせや記念日の会食にも応えてくれます。
ロイヤル バーとプリヴェ|Mr.マティーニのカウンターと、6階のテラス

1階のメインバー「ロイヤル バー」には、旧パレスホテルの初代バーテンダー、Mr.マティーニと呼ばれた人物が設計した重厚なカウンターが、そのまま移設されています。半世紀の夜を見てきたカウンターで味わうマティーニは、このバーでしか出会えない一杯。名門の歴史を、グラスで受け取る時間です。
6階の「ラウンジバー プリヴェ」は、雰囲気のあるカウンターと、心地よい風を感じるテラス席を持つ空間。夜風の中でグラスを傾ける時間にも、ザ パレス ラウンジのマロンシャンティイをこちらで味わう午後にも。館内に居場所が二つあることで、夜の過ごし方に幅が生まれます。

スイーツ&デリとオンラインショップ|クッキー缶を、手土産に

地下1階のペストリーショップ「スイーツ&デリ」は、ホテルメイドのショコラや焼菓子、ケーキ、デリ、パン、コンフィチュールが並ぶ、泊まらない日にも通える場所です。丸の内の手土産として知られるクッキー缶や焼菓子は、大手町駅直結の動線もあって、仕事帰りに立ち寄る人が絶えません。
ラウンジの季節のスイーツをテイクアウトで用意することもあり、オンラインショップではホテルグッズや、ソムリエが選ぶワイン、オリジナルフレグランスまで揃います。滞在の余韻を、缶ひとつで持ち帰る。それもこの宿らしい記憶の残し方です。商品の内容は季節で替わりますので、最新のラインナップは公式サイトでご確認ください。
緑と水を眺める朝食|グランド キッチンのテラスか、バルコニーの部屋で

朝の舞台は、1階のグランド キッチンです。水と緑を感じるテラス席で、丸の内の朝の光の中でいただく朝食は、この宿の滞在のハイライトのひとつ。時間帯や提供内容は時期により変わりますので、公式サイトでご確認ください。
部屋で迎えたい朝には、24時間のインルームダイニングが3種類から選べる朝食を届けてくれます。バルコニー付きの客室なら、扉を開けて緑と風を入れながらの朝食という贅沢も。朝を大切にしたい方は、宿泊予約の際に朝食付きプランを検討してみてください。
過ごし方|人生の節目の舞台と、名門の作法

パレスホテル東京は、東京の中心でありながら緑があふれる結婚式場としても知られ、チャペルや宴会場を持つ「ハレの日の館」です。週末にはウエディングや会食で館内が華やぎ、ロビーラウンジは混み合います。静けさを求める時間帯は、客室のバルコニーやプリヴェのテラス、スパへ。
もうひとつ、名門らしい作法があります。レストランとラウンジにはスマートカジュアルのドレスコードがあり、ラウンジの喫茶は90分制、アフタヌーンティーは事前予約制です。この決まりごとは窮屈さではなく、居合わせる全員の時間を守る仕組みだと受け取ってみてください。慣れてしまえば、それが「最上質の日本」の心地よさの一部になります。
旅の日程が決まったら|バルコニーの窓と、パフェの席を先に

緑と水を望む滞在を選ぶなら、予約の起点は窓の向きです。和田倉噴水公園側のバルコニー付きか、内堀通り側か。全室45㎡以上とはいえ、この一軒の価値はバルコニーの扉を開ける朝にあります。桜と紅葉の季節、年末年始は世界中から予約が集まりますので、日程が見えた時点でカテゴリーを指定してください。
実務としてひとつ。ザ パレス ラウンジのアフタヌーンティーとパフェ、エステールや鮨 かねさかの席は、宿泊とは別枠の予約です。パフェは30日先まで、アフタヌーンティーは専用ダイヤルで。どこで宿泊を予約しても、席の確保はホテルへ直接済ませておくのが確実です。会員でなくても宿泊・レストランとも予約できますので、初めての方もそのままで。
予約は、楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルを横に並べて総額で見比べるのが確実です。同じ客室でも、掲載されるプランと総額が違ってくるためです。
- 楽天トラベルは楽天ポイントを貯めて使える
- 一休は上質な宿に絞った掲載とタイムセール(編集部おすすめ)
- Yahoo!トラベルはPayPayとの連携が持ち味
東京で最も選ばれるホテルのひとつは、記念日の週末から静かに埋まっていきます。バルコニーで迎える緑の朝と、輪島塗の午後を思い描いたなら、新幹線や航空券の予約と一緒に、この丸の内1-1-1の一室を一休で先に押さえてしまいましょう。

結び|緑と水のそばで、深く休む
高層階の絶景ではなく、目の高さの緑と水。派手な演出ではなく、隅々まで行き届いた心遣い。パレスホテル東京の滞在は、東京の真ん中で「日本の原風景」に抱かれる時間です。
バルコニーの扉を開けて深呼吸をする朝、輪島塗の器で過ごす午後、半世紀のカウンターで傾ける夜。遠くへ行くことではなく、深く休むこと。丸の内1-1-1の答えは、もう見えているのではないでしょうか。
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アクセス|パレスホテル東京
パレスホテル東京は、東京都千代田区丸の内1-1-1に位置します。ホテル地下1階は東京メトロ・都営地下鉄の大手町駅に直結し、地下通路で雨の日も濡れずに到着できます。JR東京駅からは丸の内北口・中央口方面から徒歩圏で、皇居外苑を眺めながら歩く道のりも気持ちのよい距離です。
羽田空港・成田空港からは、東京駅経由の鉄道またはリムジンバス・タクシーで。駐車場の有無・料金と出口番号などの詳細は、お出かけ前に公式サイトのアクセス案内をご確認ください。
基本情報|パレスホテル東京
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | パレスホテル東京(Palace Hotel Tokyo) |
| 所在地 | 東京都千代田区丸の内1-1-1 |
| 開業 | 2012年5月17日(旧パレスホテルは1961年開業) |
| 客室 | 全284室・全室45㎡以上(デラックス45㎡/グランドデラックス55㎡/スイート75〜210㎡以上)。半数以上にバルコニー |
| クラブラウンジ | 19階(クラブルーム・スイート宿泊者) |
| スパ | エビアン スパ 東京(5階・フォーブス5つ星)、屋内プール・フィットネス(宿泊者)、土日モーニングヨガ |
| ダイニング | エステール(フランス料理)、グランド キッチン(オールデイ)、和田倉(日本料理)、巽(天麩羅)、濠(鉄板焼)、琥珀宮(中国料理)、鮨 かねさか、ロイヤル バー、ザ パレス ラウンジ、ラウンジバー プリヴェ、スイーツ&デリ、24時間インルームダイニング |
| 評価 | フォーブス・トラベルガイド5つ星、ミシュランキー最高評価(2年連続)、Travel + Leisure「Best Hotel in Tokyo」2年連続 |
| 会員プログラム | THE PALACE CLUB、LHW Leaders Club(ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド加盟) |
| 姉妹ホテル | Zentis Osaka(パレスホテルによる宿泊主体型ホテル) |
※館内施設・客室・ダイニング等の情報は、ホテル公式サイトおよび公式発表に基づきます(2026年9月時点)。料金・営業時間・アフタヌーンティーやパフェの内容と提供期間は変更となる場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。




















