ザ・リッツ・カールトン京都の過ごし方|鴨川を眺める部屋から、先斗町の灯りまで歩く1泊2日

ザ・リッツ・カールトン京都の過ごし方|鴨川を眺める部屋から、先斗町の灯りまで歩く1泊2日

カーテンを開けたら、鴨川と東山が、一枚の絵のように窓に収まっていました。

ザ・リッツ・カールトン京都は、鴨川の二条大橋のたもとに建つ、地上5階・全134室のホテルです。高層の眺望ではなく、川の流れと東山三十六峰の稜線を正面に据えた「借景」が主役。先斗町や木屋町の高瀬川まで歩いて行ける場所にあります。

今回はMarriott Bonvoyのプラチナエリートとして泊まり、予約していたデラックス シティビューから「グランドデラックス カモガワリバービュー」へアップグレードされました。部屋で過ごす静かな時間と、川沿いを歩いて先斗町へ出る時間を、1泊2日のなかでどう組んだかを時刻ごとに振り返ります。

充分に楽しめた。それでも、知っていればもっと楽しめたことがある。ここでは、鴨川を望む窓辺から地下のプールまで、自分をいたわる過ごし方を紐解きます。

川沿いの静けさと、歩いて出る夜の街

水が流れる回廊

ザ・リッツ・カールトン京都の1泊2日は、「館内で整える時間」と「川沿いを歩く時間」の二層でできています。館内には、鴨川を望む客室、1階のザ・ロビーラウンジ、日本料理「水暉」とイタリアン「ラ・ロカンダ」、地下の温水プールとサウナ。館外には、鴨川の河原、木屋町通の高瀬川、そして先斗町があります。

このホテルにクラブラウンジはありません。そのぶん、食事とお茶の時間は45階の天空ではなく、水の回廊を抜けたロビーラウンジや、川沿いの店へ出ることで組み立てます。ラウンジに籠もらない過ごし方が、京都のリッツ・カールトンらしさです。

もうひとつの鍵は、プラチナエリートの特典です。アップグレード、2名分の朝食無料、16時までのレイトチェックアウト。とくに最終日の16時までが、鴨川沿いの滞在をまるごと変えてくれます。

15:00、水の回廊を抜けて、お茶とともにチェックイン

ザ・リッツ・カールトン京都のレセプション

京都市役所前駅から歩いて3分、エントランスの先には水が流れる回廊があります。せせらぎの音を聞きながら進み、七宝模様の白い壁のコリドーを抜け、大きな扉が開くと、松の盆栽が迎えるロビーへ。地下鉄を降りてから数分で、空気が切り替わります。

チェックインはロビーのソファで、日本茶と季節の和菓子とともに。ここで翌朝の朝食を「水暉」の和朝食か「ラ・ロカンダ」の洋朝食から選び、滞在中の希望を伝えます。レイトチェックアウトのリクエストも、このタイミングで済ませておくのが確実です。

スタッフの方の、格式はあるのにどこか気さくな会話が、到着の緊張をほどいてくれます。この「気さくなチェックイン」が、京都のリッツ・カールトンの第一印象でした。

鴨川を眺める窓辺と、ロビーラウンジの午後

鴨川リバービューと東山の美しい景色

組子細工の天井を仰ぎながらエレベーターを上がり、客室の扉を開けると、窓を額縁にした鴨川と東山が飛び込んできます。グランドデラックス カモガワリバービューは52平米ほど。家具が低めに設えられているのは、座ったときに視界を遮らないための計算です。

窓辺のソファは寝転がれるほどの大きさで、ここが滞在でいちばん長く過ごした場所になりました。布に包まれた茶器を解いてお茶を淹れ、川の流れと松の盆栽を眺める。窓際のテーブルには、旬の苺と京都の和菓子に手書きのカードが添えられていました。

このホテルは、客室をリバービューにするかどうかが過ごし方の分岐です。窓辺の時間が滞在そのものの目的になるので、予約の段階で鴨川側を指定しておくことをすすめます。

ザ・リッツ・カールトン京都のアフタヌーンティー

窓辺を離れて午後の時間をひとつ足すなら、1階のザ・ロビーラウンジのアフタヌーンティーです。町家の意匠を取り入れた光と影の空間で、ピエール・エルメ・パリのスイーツと、ホテルのシェフが手がけるセイボリーが一度に運ばれてきます。

ウェルカムドリンクから始まり、淡路島産玉葱のキッシュやフォアグラのセイボリー、2種のスコーン、宝石のようなケーキ、そしてキュレとショコラのマカロンへ。ピエール・エルメ特製のホットチョコレートを合わせると、甘さの輪郭がさらに立ちます。

予約が取りにくい時間帯なので、宿泊が決まったら一休で先に押さえておくと安心です。宿泊者でなくても利用できるため、京都の午後だけをここで過ごす使い方もできます。

夕暮れ、三条側から先斗町へ歩いて夕食に出る

鴨川沿いの先斗町の飲食店街

日が傾いたら、ホテルを出て鴨川沿いを南へ歩きます。二条大橋から三条大橋までは川べりを15分ほど。ザ・リッツ・カールトン京都に泊まるときは、先斗町へ三条側の入口から入るのが定番になりました。四条側から入るのとは逆向きで、人の流れも穏やかです。

先斗町の細い路地には、鴨川側に席を持つ店が並びます。暖かい季節なら納涼床、冬は石壁の個室で鍋を。食後は木屋町通へ回り、高瀬川の一之船入あたりを歩いて戻ると、ちょうど一日のリセットになります。この川沿いの一周が、京都のリッツ・カールトンに泊まる醍醐味です。

館内で夕食をとるなら、ミシュランの星を持つ日本料理「水暉」の会席・鮨・天麩羅・鉄板焼、あるいは110年前のサロンを移築した「ラ・ロカンダ」のイタリアンへ。記念日の夜は、こちらの扉を開ける選択もあります。

夜、地下のプールで静寂に沈んでから、深夜のカレー

ザ・リッツ・カールトン京都のプール

先斗町から戻ったら、地下2階のスパエリアへ。20メートルの温水プールは宿泊者専用で、営業は7時から21時。石と木の空間に間接照明がゆらぎ、滝の水音だけが響く、洞窟のような静けさです。中庭を眺めながら泳ぎ、サウナで汗を流し、プールサイドのデトックスウォーターで一息つく。

部屋に戻ると、ターンダウンで照明が絞られ、ベッドサイドには小さなお菓子と翌朝のオーダーシートが置かれています。そして夜更けに小腹が空いて、インルームダイニングでカレーを頼んでしまいました。鴨川の夜景を眺めながら、スパイスの香りが漂う部屋で熱々の一皿を頬張る。ホテルのカレーが好きな性分は、京都でも変わりませんでした。

7:00、カーテンを開けて、水暉の和朝食へ

ザ・リッツ・カールトン京都「水輝」で味わう和朝食

朝、カーテンを開けると鴨川と東山が雪化粧をしていました。冬の滞在だからこそ出逢えた、一期一会の白い朝です。季節が変われば、春は川沿いの桜、秋は東山の紅葉が同じ窓に収まります。

朝食は、前日に選んでおいた日本料理「水暉」へ。格子戸越しに朝日が差す庭を眺めながら、先付けから始まる御膳が運ばれてきます。西京焼きの味噌の香り、出汁をたっぷり含んだ出汁巻き卵、季節の小鉢。どれか一品が際立つのではなく、御膳の上のすべてが同じ高さで揃っている朝食でした。

和食を選んでも、ピエール・エルメ・パリのクロワッサンのビュッフェは自由に取れます。御膳で身体を整えてから、淹れたてのコーヒーとクロワッサンをひとつ。和と洋が交差する、このホテルならではの朝の締め方です。プラチナエリートなら、この朝食が2名分無料になります。

最終日は16:00まで、鴨川を歩いてから部屋へ戻る

鴨川リバービューの眺望と盆栽

チェックアウトは12時ですが、プラチナエリートの特典で16時まで部屋を使えました。この半日が、鴨川沿いの滞在をまるごと変えてくれます。

朝食のあとは、二条大橋から鴨川の河原をゆっくり歩き、木屋町の高瀬川沿いを抜けて戻る。昼はホテル近くで軽く済ませ、部屋に戻ってもう一度窓辺のソファへ。荷造りを終えても、川を眺める時間がまだ残っている。荷物を預けて街へ出る慌ただしさがないだけで、旅の終わりが静かなフィナーレになります。

レイトチェックアウトは到着時のリクエストに最大限応えてもらえる特典なので、チェックインで伝えておくのが確実です。

2泊3日なら、東山を一日歩いて、川べりに帰る

高瀬川沿いの木屋町通

1泊2日で惜しいのは、館内と川沿いだけで時間が尽きることです。2泊3日なら、中日を東山へ出る一日にできます。二条大橋から東へ歩けば平安神宮と岡崎、南へ下れば祇園と八坂神社。夕方にはまた鴨川沿いを歩いてホテルへ帰り、地下のプールで足の疲れをほぐす。「観光して、川べりの部屋に帰る」という往復が、京都の滞在をいちばん豊かにします。

中日の夜こそ、館内のレストランを開ける日です。初日に先斗町で食べたなら、二日目は水暉の会席かラ・ロカンダへ。食後はThe Barで鴨川の夜景を眺めながら、京都のクラフトジンを一杯。

雨の日も困りません。地下のプールとサウナ、ロビーラウンジのアフタヌーンティー、そして窓辺のソファ。雨に濡れた東山を眺める部屋の時間は、晴れの日とはまた違う京都です。

旅の日程が決まったら|鴨川側の部屋を、プラチナで

ザ・リッツ・カールトン京都の過ごし方を決めるのは、鴨川側の客室を選ぶことです。全134室のうちリバービューは限られ、桜と紅葉の季節は早く埋まります。クラブラウンジがないホテルなので、客室カテゴリーの差はそのまま「窓の景色」の差になります。

カードで迎える滞在も設計しておきたいところ。Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは保有でゴールドエリート、年間500万円の利用でプラチナエリート、年間400万円の利用で無料宿泊特典の対象になります。

朝食2名無料と16時のレイトチェックアウトは、このホテルでこそ価値が跳ね上がる特典です。詳しくはMarriott Bonvoy® マリオット・アメックス・カード特集で紐解いています。

予約は、楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルを横に並べて総額で見比べるのが確実です。

  • 楽天トラベル(Marriott Bonvoy会員で楽天も使う方の編集部おすすめ)
  • 一休
  • Yahoo!トラベル

Marriott Bonvoy会員で楽天も使う方なら、楽天トラベルが編集部のおすすめ。エリート特典そのままに楽天ポイントも使えます。

詳しくは楽天トラベル×マリオットボンヴォイ連携ガイド|エリート特典を維持しながら、楽天ポイントで泊まるという選択をどうぞ。

日程が決まったら、鴨川側の客室を楽天トラベルで先に押さえてしまいましょう。

結び|川の流れを眺めた1泊2日が、京都の記憶になる

チェックアウトのあと、水の回廊を抜けて二条通へ出るとき、滞在の記憶が「窓の景色」と「歩いた川沿い」の二つで残っていることに気づきます。

お茶と和菓子のチェックイン、鴨川を眺めた窓辺のソファ、三条側から入った先斗町、地下の静かなプール、深夜のカレー、雪化粧の朝、水暉の御膳とクロワッサン、16時までの最終日。館内で整える時間と、川沿いを歩く時間が、ひとつの滞在のなかで往復していました。

すり減った感性を、京都の美意識のなかで静かに調律したい。そんなときは、鴨川側の部屋を取って、水の回廊から一日を始めてみてください。

ザ・リッツ・カールトン京都を、もっと深く知る

鴨川沿いを歩くなら、あわせて読みたい場所

アクセス|京都市役所前駅から鴨川へ3分

地下鉄東西線「京都市役所前駅」2番出口から徒歩約3分、京阪本線「三条駅」12番出口から徒歩約6分。京都駅からはタクシーで約20分、1,500円ほどが目安です。車は京都東インターから約15分で、駐車場は宿泊者1泊4,000円、無料のバレーサービスがあります。

ホテルから先斗町の三条側入口までは、鴨川沿いを歩いて15分ほど。滞在中は車を預けたまま、川沿いを歩いて街へ出られます。

基本情報|ザ・リッツ・カールトン京都

ザ・リッツ・カールトン京都のエントランスの外観
項目内容
正式名称ザ・リッツ・カールトン京都(The Ritz-Carlton, Kyoto)
所在地〒604-0902 京都府京都市中京区鴨川二条大橋畔
チェックイン / チェックアウト15:00 / 12:00(プラチナエリート以上は最大16:00)
客室全134室・鴨川側はグランドデラックス カモガワリバービュー以上
プール・サウナ地下2階・7:00〜21:00・宿泊者専用・20m温水プール
会員プログラムMarriott Bonvoy

館内施設・提供内容・時間は時期により変更の可能性があります。最新は公式情報をご確認ください。

参考になったらシェアしてください!