ラグジュアリーホテルを探していると、「ホテルクレジット付き」という言葉を見かけることがあります。なんとなくお得そうだけれど、実際にどう使われているのかはあまり書かれていないことも多いかもしれません。
ここでは、ホテルクレジットがどんな場面で使われることが多いのか、実際の滞在シーンを想像しながら紹介します。
ホテルクレジットとは、どんな特典か


宿泊に付く「館内で使える利用枠」
ホテルクレジットは、宿泊プランに含まれるホテル内で使える利用枠のような特典です。
現金がもらえるわけではなく、ホテル内のレストランやスパなど、決められたサービスで使えることが一般的です。金額や対象となるサービスは、ホテルやプランによって異なります。
割引や値引きとは少し違う考え方
ホテルクレジットは、宿泊料金をそのまま下げる「割引」とは少し性質が違います。
安く泊まることよりも滞在中の選択肢を増やすことを目的とした特典、と考えると分かりやすいかもしれません。
クーポン券との違い
クーポン券や割引券は、使い道があらかじめ決まっていることが多く、「これを使って安くする」という使われ方になりがちです。
一方でホテルクレジットは、金額だけが決まっていて、使い道はある程度自由なケースが多くあります。そのため、滞在中に「どれに使おうか」と考える余地があり、ホテルでの時間に少し幅が出る特典と言えます。
館内利用券◯◯円分つきとの違い
ホテルクレジットは、「館内利用券◯◯円分つき」と似た特典だと感じる人もいるかもしれません。実際、仕組みとしては近い部分もありますが、使われ方や表現には少し違いがあります。
館内利用券は、使える場所があらかじめ決められていることが多く、分かりやすさを重視した特典です。一方でホテルクレジットは、金額だけが示され、レストランやスパなど滞在中の使い道を選べる形で用意されることが多くあります。
同じ金額でも「決められた使い道」か「選べる余地があるか」で受け取り方は変わります。
ホテルクレジットは、どこで見かけることが多い?


旅行会社のプランでは、あまり見かけない理由
楽天トラベルやじゃらんなどの旅行会社では、ホテルクレジット付きのプランをあまり見かけないと感じる人もいるかもしれません。
実際には料金を分かりやすく割引するプランが多く、クレジットという形で特典を付けるケースはそれほど多くない印象です。
公式サイトや会員向けプランで見かけることがある
一方で、ホテルの公式サイトや会員向けの特典プランでは、ホテルクレジットが含まれることがあります。
公式サイトのプランは、必ずしも最安値ではないこともありますが、その分、ホテルクレジットなどの特典が付く形で滞在の内容を充実させている場合があります。
クレジットカードの上級会員向け特典として用意されることも
ホテルクレジットは、クレジットカードの上級会員向け特典として用意されることもあります。
この場合、宿泊料金を下げるのではなく、館内で使えるクレジットを付ける形が取られることがあります。レストランやスパなど、ホテルのサービスを実際に体験してもらうことを目的とした特典として、ホテルクレジットは使われています。
海外旅行向けクレジットカードの特典については、以下の記事でまとめています。
▶ 海外旅行に強いクレジットカードまとめ
グローバルブランドやラグジュアリーホテルで見かけることが多い
ホテルクレジットは、特定のホテルだけに用意されている特典ではありません。
マリオットやヒルトン、プリファード ホテルズ&リゾーツなど、グローバルに展開しているホテルブランドやラグジュアリー寄りのホテルで見かけることがあります。
公式サイトや会員向けプラン、クレジットカードの特典経由など、予約経路によって用意されるケースもあり、ホテルごとに条件や使い方は異なります。実際には、どのサービスに使えるかを確認したうえで選ぶのが安心しやすいポイントです。
TIMELESSでは、マリオットやヒルトンなどのホテルについても、実際の滞在記事を通して紹介しています。
ホテルクレジットは、どんな場面で使われる?


レストランやバーで使われることが多い
もっとも多いのはホテル内のレストランやバーでの利用です。チェックイン後の一杯やディナーの際のドリンクなど「せっかくだから」と思える場面で使われることがあります。
スパやトリートメントに使われることも
スパは料金が分かりにくく、少し迷ってしまう人も多いサービスです。ホテルクレジットがあることでその心理的なハードルが下がり、滞在中に利用されるケースもあります。
インルームダイニングに使われるケース
部屋でゆっくり過ごしたいとき、インルームダイニングに使われることもあります。到着が遅い日や外に出る気分ではない夜に選ばれやすい使い方です。
インルームダイニングについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
▶ インルームダイニングとは?
ホテルクレジットがあると、滞在はどう変わる?


実際の滞在でよく見られる使われ方
ホテルクレジットは、最初から細かく計画されるというより、滞在の流れの中で自然に使われることが多い印象です。
「余裕があれば使ってみようかな」そんな気持ちで使われることが多い印象です。
注意しておきたいポイント
ホテルクレジットには、いくつか気をつけたい点もあります。
- 使えるサービスが決まっていることが多い
- 金額には上限がある
- 使わなかった分は戻らない場合が多い
予約時に条件を確認しておくと安心して滞在を楽しめます。
普段なら選ばない体験に手が伸ばすこともできる
ホテルクレジットは、「少しでもお得に泊まりたい」という気持ちと、「せっかくだから、何か体験してみたい」という気持ちのちょうど間にある特典です。
滞在中の選択肢が少し増えて、普段なら選ばない体験に手が伸びる。そのくらいの役割として考えると、無理なく使いやすく感じられると思います。
具体的な滞在例として
たとえば、W大阪の滞在ではホテルクレジットが付くプランが見られることもあります。
※ プラン内容や特典は、時期や予約方法によって異なります。
まとめ


ホテルクレジットは滞在を劇的に変えるものではありません。
たとえば、ディナーを少し豪華にしてみたり、気になっていたスパを初めて体験してみたり。そんな一歩を後押ししてくれる特典です。
細かく計画を立てるよりもその日の気分で使う。それくらいが無理なく使いやすいと思います。
ホテルや滞在に関する考え方を知りたい方は、以下の記事も参考になります。
▶ 空港ラウンジの違い|カードラウンジ・プライオリティ・パス・航空会社ラウンジ
▶ 海外旅行でラウンジ特典が使えるクレジットカード








