半世紀の緑に抱かれた迎賓館で、生まれたての朝を迎える。
那覇の中心、泉崎。県庁や官公庁が並ぶ落ち着いた街並みの一角、豊かな緑の奥の車寄せに滑り込むと、半世紀の歳月が磨き上げた品格が静かに迎えてくれます。沖縄ハーバービューホテルは、本土復帰後の1975年、沖縄国際海洋博覧会の年に誕生し、以来50年にわたって国内外の要人をもてなしてきた「沖縄の迎賓館」。
その名門がいま、開業50周年を機に掲げた「Be Reborn」の全館リニューアルを、2026年6月のガーデンプール完成をもって完了させました。琉球藍と月桃をまとった新客室、那覇市内最大級のクラブラウンジ、那覇の夜空を仰ぐナイトプールが、半世紀の物語に新しい章を加えています。
——古き良きクラシカルホテルの気品と、最先端の快適さを、同じ夜に味わう。そんな滞在を那覇で叶えてくれる一軒を、公式情報と滞在した人々の声をもとに、ひとつずつ紐解いていきます。
50年目の新品という贅沢|いま、このホテルを選ぶ理由

歴史あるホテルの風格と、リニューアルしたての清新さ。本来なら両立しないはずのふたつが、いまの沖縄ハーバービューホテルには同居しています。半世紀のあいだに蓄えられた品格はそのままに、客室も、ラウンジも、プールも、すべてが生まれ変わったばかり。このホテルの50年でもっとも訪れがいのあるタイミングが、まさにいまなのです。
国際通りの喧騒からわずかに離れただけで、時間の流れがゆるやかに変わる立地も、この宿ならではの資産です。賑わいの中で遊ぶ那覇ではなく、緑と静けさに守られて休む那覇。その選択肢を半世紀守り続けてきた一軒が、次の50年へ歩み出した瞬間に立ち会えます。
半世紀の歴史|海洋博の年に生まれた、沖縄の顔

このホテルの物語は、1975年6月に始まります。本土復帰を記念して開かれた沖縄国際海洋博覧会を契機に、那覇市初の本格的な都市ホテルとして誕生。以来、国内外の貴賓をもてなし、沖縄の戦後史とともに歩んできました。
半世紀という時間は、建物に風格を、スタッフのおもてなしに深みを与えます。緑豊かな敷地、ゆったりとしたロビー、そして「沖縄の顔」としての矜持。新しいホテルには決して真似のできない、時の蓄積がこのホテルの最大の資産です。歴史あるホテルに泊まるということは、その土地の記憶に泊まるということでもあります。
名前の物語|原点に還るという選択

長い歴史のなかで、このホテルは国際ホテルブランドの名を冠した時代も経験しています。そして2019年、開業時の名称である「沖縄ハーバービューホテル」が復活しました。数ある選択肢のなかから原点の名前に還るという決断は、半世紀の歴史そのものがこのホテルのブランドである、という宣言にほかなりません。
県民にとっては「ハーバービュー」の愛称で親しまれ、特別な日の食事や集いの場として記憶に刻まれてきた存在。名前の復活は、その記憶ごと未来へ受け継ぐという約束でもあるのです。
Be Reborn|2026年6月、全館刷新が完了

2025年の開業50周年を節目に、ホテルは「Be Reborn」をテーマとする大規模リニューアルに踏み出しました。客室、フロント、ロビーラウンジ、レストラン、そして外壁に至るまで館内各所を順次刷新し、2026年6月1日、ガーデンプールのリニューアルオープンをもってすべてが完成。いま訪れれば、半世紀の品格と、生まれたての清新さを同時に味わえます。
リニューアルは単なる改装ではなく、「次の50年」への布石。伝統と先進が織りなすおもてなしという新章の幕開けに、いち早く立ち会えるのは、この時期に訪れる人だけの特権です。
客室|琉球藍と月桃が彩る、新しい寛ぎ

全352室の客室は、リニューアルで琉球藍や月桃をモチーフとした洗練されたモダンデザインへ生まれ変わりました。沖縄の自然と工芸の色彩を織り込んだ空間は、華美ではなく、しっとりと落ち着いた美しさ。老舗ホテルらしい端正な設えと、新装ならではの快適さが心地よく同居しています。
スタンダードツインからクラブフロア、スイートまで多彩な構成で、ビジネスの滞在にも、家族の記念日にも応える柔軟さがあります。窓の外に広がるのは、那覇の街並みと港の気配。都市にいながら、緑と静けさに守られた眠りが待っています。
クラブラウンジ|356平米、那覇市内最大級の特別空間

リニューアルの目玉が、ホテル最上階に新設されたクラブラウンジです。その広さは356平米、那覇市内最大級。対象客室の宿泊者だけが利用できる特別な空間で、ゆとりある寛ぎの時間が過ごせます。
クラブラウンジを目当てにこのホテルを選ぶ声は、滞在した人々のあいだでも年々増えているようです。都市ホテルのラウンジとしては破格のスケールを誇るこの空間の詳しい魅力については、稿を改めてじっくりご紹介したいと思います。利用条件・提供内容は公式サイトでご確認ください。
ガーデンプール|都心で叶う、温水のリゾート

ロビーラウンジの眼下に広がるガーデンプールは、リニューアルでエリアを拡張し、都心にいながらリゾート感に包まれる空間へ進化しました。特筆すべきは温水仕様であること。夏だけでなく、季節を問わず長いシーズンにわたって水辺の時間を楽しめます。
緑に囲まれたプールサイドにデッキチェアを倒し、青空を仰ぐ午後。ビーチまで出かけなくても、那覇の中心でこれだけのリゾート気分が味わえることは、このホテルの大きな贈り物です。営業期間・時間は季節により変動するため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
ナイトプール|那覇の夜空を仰いで泳ぐ

夜のガーデンプールは、また別の表情を見せます。全館改装の集大成として誕生したのは、那覇の夜空を仰ぐ上質なナイトプール。ライトアップされた水面と、半世紀の風格をまとった建物のシルエット。昼の爽やかさとは対照的な、大人のための時間です。
新設されたプールサイドバーで一杯を手に、夜風に吹かれるひととき。都市の夜とリゾートの夜が溶け合うこの空間は、リニューアル後のこのホテルを象徴する場所になっていくはずです。
鉄板焼 泉崎|県内ホテル唯一の神戸ビーフを

2025年12月、リニューアルの一環としてオープンしたのが「鉄板焼 泉崎」です。県内のホテルで唯一の「神戸ビーフ指定登録店」として認定を受け、沖縄ブランド牛と神戸ビーフという東西の名牛を、目の前の鉄板で味わえます。
ホテルの住所をそのまま冠した店名には、この土地で半世紀を過ごしてきた矜持がにじみます。記念日のディナーに、大切な人との特別な夜に。那覇の食シーンに加わった新しい名店です。予約・メニューの詳細は公式サイトでご確認ください。
多彩なダイニング|「今の沖縄」を味わう

館内には鉄板焼を含む4店舗のレストランが揃い、ランチからディナーまで多彩な美食を提供しています。リニューアルを経たダイニングのテーマは「今の沖縄」。伝統の味に現代の感性を重ねた料理の数々が、地元の人々にも旅人にも愛されています。
半世紀にわたり、県民の祝いの席や集いを支えてきた食の伝統は健在です。各レストランの最新の顔ぶれと営業情報は、公式サイトでご確認ください。
朝食|半世紀のおもてなしが並ぶ朝

老舗ホテルの実力がもっとも表れるのが、朝食です。沖縄の食材と料理人の技が重なるモーニングは、滞在した人々の声でも定評があり、一日の始まりを豊かに整えてくれます。
リニューアルを経たレストランエリアで、「今の沖縄」を感じる美食とともに迎える朝。観光へ出かける前のこの時間こそ、ホテルステイの醍醐味だと再認識させてくれます。会場・提供時間は公式サイトでご確認ください。
宴会とウェディング|人生の節目に寄り添って

大小11の宴会場を備えるこのホテルは、那覇の「ハレの日」の舞台であり続けてきました。結婚式や披露宴、祝賀会から会議まで。半世紀のあいだにこのホテルで祝われた人生の節目は、数えきれません。
親子二代、三代でこのホテルの宴会場に思い出を持つ家族も少なくないはずです。歴史あるホテルでの式には、新しい会場にはない重みと温かさが宿ります。
過ごし方|泉崎という、大人の立地

このホテルが建つ泉崎は、県庁にほど近い那覇の行政の中心。国際通りの喧騒から歩いて離れた分だけ、静かで落ち着いた滞在が約束されます。それでいて国際通りへは徒歩圏内、那覇バスターミナルへ徒歩5分という交通の要衝でもあり、本島各地への日帰り観光の拠点としても優秀です。
賑やかな繁華街のホテルとは異なる、大人のための那覇ステイ。観光を終えて戻る場所に静けさと品格を求めるなら、この立地は何よりの贅沢です。落ち着いた滞在を好む世代や、ビジネスと観光を兼ねる旅に、とりわけ深く応えてくれます。
このホテルの系列のオリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパに何度か滞在したことがありますが、とても素敵な滞在が叶いました。
旅の日程が決まったら

全館リニューアル完了直後のいまは、生まれ変わったホテルをいち早く体験したい人の予約が集まりやすい時期でもあります。日程が固まったら、まず考えたいのがクラブラウンジの対象客室を指名するかどうか。356平米のラウンジを軸にした滞在は、このホテルの新章をもっとも深く味わう選び方です。眺めや過ごし方の希望があれば、予約時に相談しておくと安心です。
あわせて押さえておきたいのが、夜の予定です。神戸ビーフの「鉄板焼 泉崎」は記念日利用の人気が見込まれる新店ですから、席の確保は宿泊予約と同時に。ナイトプールやガーデンプールの営業期間は季節で変わるため、水辺の時間を楽しみにするなら、訪れる時期の運用を公式サイトで確認してから日程を決めるのが賢明です。
結び|50年目の新品、という贅沢
琉球藍の客室で目覚め、拡張されたガーデンプールで泳ぎ、356平米のクラブラウンジで寛ぎ、神戸ビーフの鉄板焼に舌鼓を打つ。そのすべてが、半世紀のおもてなしの上に載っている——それが、いまの沖縄ハーバービューホテルです。
次の50年へと歩み出したばかりの名門に、いちばん良い瞬間に出会える今。那覇で泊まるべき一軒の答えは、もう見えているのではないでしょうか。

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アクセス|沖縄ハーバービューホテル
那覇空港からは車で10分ほど。ゆいレールなら壺川駅から徒歩10分ほどで、那覇バスターミナルからは徒歩5分と、本島各地へのバス移動にも便利な立地です。国際通りへも徒歩圏内で、観光とビジネスのどちらの動線にも無理なく収まります。
お車の場合は駐車場(有料)を利用できます。料金・運用の詳細は公式サイトでご確認ください。
基本情報|沖縄ハーバービューホテル

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 沖縄ハーバービューホテル |
| 所在地 | 沖縄県那覇市泉崎2-46 |
| 開業 | 1975年6月(2025年に開業50周年・2026年6月全館リニューアル完了) |
| 客室数 | 全352室 |
| クラブラウンジ | 最上階・356平米(那覇市内最大級・対象客室宿泊者専用) |
| レストラン | 4店舗(鉄板焼 泉崎ほか) |
| プール | 温水ガーデンプール(ナイトプール・プールサイドバーあり) |
| 宴会場 | 大小11会場 |
| 駐車場 | 有料 |
| 運営 | ホテルマネージメントジャパン(オリエンタルホテルズ&リゾーツ) |
※館内施設・客室・ダイニング等の情報は、ホテル公式サイトおよび公式発表に基づきます(2026年7月時点)。料金・営業時間・イベント開催日程は変更となる場合があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。

