飛行機の乗り継ぎ時間は、短すぎると落ち着かず、長すぎると時間を持て余します。国内線でも「同じ空港だから大丈夫」とは限らず、ターミナル移動や保安検査、荷物の流れで必要な時間は変わります。
この記事では、国内線・国際線それぞれの目安と、予約前に確認したいポイントをわかりやすくまとめます。乗り継ぎが長い日の過ごし方(ラウンジの使い分け)も最後に触れます。
乗り継ぎ時間の目安(国内線・国際線)

迷ったら、まずはこの目安で考えると分かりやすいです。
- 国内線→国内線:60分あると落ち着きやすい(条件が良ければもっと短くても大丈夫な場合もあり)
- 国内線→国際線:70〜90分を目安(空港・航空会社で差)
- 国際線→国内線:80〜120分を目安(入国・荷物・税関が絡むと増えやすい)
- 米国で乗り継ぎ(到着地で入国・税関):2〜3時間以上を目安
※「最短で成立する時間」と「安心できる余裕」は別物です(後で説明します)。
乗り継ぎ時間を決める5つのポイント

1)同じ予約(同一発券)か、別予約(別切り)か
まずここで難易度が変わります。
同じ予約(同一発券)は、航空会社側が乗り継ぎとして成立する組み合わせを作っていることが多く、手続きもシンプルになりやすいです。
別予約(別切り)は、遅延や手続きの遅れがそのまま自分の負担になりやすいので、余裕を厚めに見ておくのが安心です。
2)入国が必要か
乗り継ぎでも、国やルートによって入国・税関が絡むことがあります。
たとえばアメリカは到着地で入国・税関などが必要になりやすく、空港側も余裕を見た接続時間(2〜3時間)を勧めています。
3)ターミナル移動があるか
同じ空港でもターミナルが違うだけで、必要時間は増えます。
成田空港は国際線→国際線の乗り継ぎ案内で、ターミナル間の目安(例:T1→T2で約8〜12分など)を示しています。
4)荷物が「通し」か(預け直しが必要か)
荷物が最終目的地まで通るかどうかで、体感が大きく変わります。預け直しが必要だと、到着後に受け取り→移動→再チェックイン…が増えます。
5)保安検査をもう一度通るか
国際線→国内線、ターミナル移動がある接続などでは、保安検査がもう一度必要になることもあります。その場合、混雑の状況により、かかる時間に差が出やすいです。
同じ予約と別予約で、必要な乗り継ぎ時間は変わる
| 比べるポイント | 同じ予約(同一発券)の乗り継ぎ | 別予約(別切り)の乗り継ぎ |
|---|---|---|
| 遅延したとき | 次の便への案内が出ることがある | 自分で対応になることが多い |
| 荷物 | 最終目的地まで通ることが多い | 受け取り・預け直しが必要になりやすい |
| 目安の取り方 | 空港の案内目安に沿いやすい | +60〜120分余裕を増やすと安心 |
「最短で成立する時間」と「安心できる余裕」は別
航空券の検索で出てくる“短い乗り継ぎ”は、航空会社が設定する 最低乗り継ぎ時間(MCT) に沿っていることがあります。
MCTは、乗客と荷物が乗り継げる最短の時間として定義されています。
MCTは「急げば成立するかもしれない」ラインです。
初めての空港・混雑しやすい時間帯・ターミナル移動ありなら、MCTより余裕を足すほうが安心です。
国内線の乗り継ぎ時間の目安(何分あると落ち着く?)

国内線→国内線
国内線同士は成立しやすい一方、遅延や搭乗口の移動で慌ただしくなりがちです。初めての空港なら60分あると落ち着きやすいです。
ちなみに航空会社は、空港ごとに「目安時間」を案内しています。JALは羽田の国内線乗り継ぎ目安を見直し、30分などの基準を案内しています(あくまで“目安”)。
「成立するか」より「落ち着けるか」で考えると、旅が崩れにくくなります。
国内線→国際線の乗り継ぎ(国内出発→海外へ)
国内線で空港に到着して、国際線へ乗り継ぐ場合は、チェックイン状況や移動で差が出ます。
- JALは主要空港で、国内線→国際線の目安を示しています(例:羽田70分以上、成田60分以上など)。
- ANAも、羽田では「第2出発便は55分以上/第3出発便は70分以上」など、目安を示しています。
ポイント(迷ったときの選び方)
- 同じ予約(同一発券)+スルーチェックインができる → 目安時間に沿いやすい
- 別切り/LCC混在/ターミナル移動あり → 余裕を増やす(+60分でも安心感が変わる)
国際線→国内線の乗り継ぎ(海外到着→国内へ)
国際線から国内線へは、入国・荷物・税関が絡むため、国内線同士より読みにくくなります。
- JALは国際線→国内線で、主要空港の目安(例:羽田80分以上など)を案内しています。
- 羽田の案内ページでも、乗り継ぎ時間の目安(例:70分)や、荷物の取り扱い・ターミナル移動の注意が示されています。
アメリカで乗り継ぐときは「2〜3時間」
米国は、到着地で入国・税関、荷物の再預け、保安検査…となりやすく、時間のブレも出ます。SFO(サンフランシスコ空港)は、2〜3時間の余裕を勧めています。
入国審査の混雑は日によって差が大きいので、目安としてCBPの待ち時間ページも確認できます。
チェックリスト(予約前に見るポイント)
- 乗り継ぎは 同じ予約(同一発券)?(別切りなら余裕を増やす)
- 乗り継ぎ地で 入国が必要?(必要なら大きめに)
- ターミナル移動はある?(移動時間の目安も確認)
- 荷物は 最終目的地まで通し?(通らないなら預け直し時間が必要)
- 保安検査を もう一度通る?(混雑のブレを見込む)
乗り継ぎが長いときの過ごし方(ラウンジを活用)

乗り継ぎが2時間以上あるなら、待ち時間はただの空白ではなくなります。座れる場所、飲み物、静けさがあるだけで、旅の疲れ方が変わります。
空港ラウンジにはカードラウンジ、プライオリティ・パス、航空会社ラウンジがあります。違いを先に知っておくで、自分に合ったラウンジを見つけることができます。
FAQ
- 国内線の乗り継ぎ40分はアリ?
-
条件が良ければ成立することはあります。ただ、遅延や搭乗口移動が重なると慌ただしくなりやすいので、初めての空港なら余裕を持つほうが安心です。JALは羽田の国内線乗り継ぎ目安(30分)などを案内しています。
- 「最低乗り継ぎ時間(MCT)」が出てるなら安心?
-
MCTは「乗客と荷物を乗り継がせるための最短時間」という位置づけです。安心のための余裕は、別に考えるのがおすすめです。
- 国際線→国内線は何分見ればいい?
-
空港・航空会社で差がありますが、手続きが増えやすいので80〜120分を目安にし、入国・荷物・ターミナル移動が重なるならもう少し見ておくと崩れにくいです。
- 米国の乗り継ぎが不安。どう考えればいい?
-
空港側が2〜3時間の余裕を勧めている例もあります。入国審査の待ち時間は日で変わるので、CBPの待ち時間も合わせて見ておくと判断しやすいです。
まとめ

飛行機の乗り継ぎ時間は「何分が正解」というより、入国の有無/ターミナル移動/荷物の流れ/同一発券かで決まります。国内線は成立しやすい一方、落ち着いて乗るなら余裕が効きます。国際線や米国経由は、少し厚めに取るほうが安心です。
